常設展、企画展
岡上淑子(おかのうえ としこ:1928~)という作家・作品は本展で初めて知った。 作品は雑誌の写真を切り張りする「コラージュ」という技法で作られている。 拡大されたもの一点が撮影可となっていた。(「幻想」個人蔵) もとの雑誌はLIFEなどの海外誌で、…
RCRアーキテクツは、ラファエル・アランダ(1961年~)、カルマ・ピジェム(1962年~)、ラモン・ヴィラルタ(1960年~)の3人が、スペイン・カタルーニャ地方オロットに1988年に設立した建築スタジオ。 2017年に3人揃ってプリツカー賞を受賞した他、国内外…
学校建築や遊びの場をテーマとした建築展を見に行った。 副題は「こんなところで遊びたい、こんなところで学びたかった」 寺子屋から近代的学校制度に変わった明治時代、大正自由教育の時代、戦後の民主化・高度成長の時代、70年代からの多様化・個性化の時…
国立新美術館の企画展示室1Eは、昨年2018年はビュールレ・コレクション展やルーブル美術館・肖像芸術展、オルセー美術館・ボナール展を見た場所。 イケムラレイコ展は、その同じ展示室で開催されている。 三重県で育ったイケムラレイコは1970年代にスペイン…
前回のつづきの山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館。 入場料は一般200円。他に見学者は無く、行った時点で電気をつけていただいた。 大きな展示室の中央に縄文期の復元住居がある。 反対側に回ると作業をする人々がいた。なかなか広い室内。 5500年前の押…
前回の山居倉庫から新井田川を越えた北側の旧市街地には、本間家旧本邸や旧鐙屋、山王くらぶ、相馬樓など、江戸中期から明治期にかけて建てられた貴重な文化財(建物)が徒歩圏内に複数残っていて興味を惹かれていたが、雪が激しくなり歩きにくい状況になっ…
前回のつづき。 来る途中の電車の中で、酒田の見どころを探していると「土門拳記念館」があった。 駅から少し離れていて、タクシーを利用。 記念館の暖かい室内に入って、一息ついた。 土門拳(1909~1990) はここ酒田市が郷里で、自身の7万点の作品を市に…
前回のつづきの、みちのく民俗村。 旧校舎の民俗資料館見学後は、園内の池の周囲に移築された古民家群を時計回りに巡った。(各所の説明は下記の公式サイトから。写真多めです、40枚超) http://michinoku-fv.net/view.php 初めに豪雪地田の湯田地方(現西和…
前回のつづき。 みちのく民俗村の中で唯一の近代的な木造2階の建物は、昭和2年(1927)に建てられた旧黒沢尻高等女学校校舎。昭和53年にここに移築されてからは民俗資料館となっている。 みちのく民俗村の施設なので入館は無料。 1階の展示は農作業用具や日…
前回の北上市立博物館の見学後、みちのく民俗村の建物を見て回った。 小道を上がった先の藁葺き屋根へ向かう。 享保13年(1728)築の旧菅野家住宅は国指定重要文化財。 南部領と境を接していた北上市口内町長洞(旧伊達領)にあった、大肝入という上位村長ク…
前回のつづき。 江釣子古墳群を見学した後の、この日最後の見学先としては、雨も降っていたので北上市立博物館を選んだ。 北上川を東に渡って丘を上ると駐車場。その脇に気になる説明板があるので行ってみる。 陣ヶ丘という中世からの城跡だった。 陣ヶ丘こ…
前回のつづき。 名鉄名古屋線・宇頭駅から一駅乗った新安城駅で乗り換える。 名鉄・西尾線のホームの片方には車止め。 ホーム先端から振り返って。 その背面の東側。左はパノラマスsuperの車両。 新安城から2駅乗って南安城駅で下車。「あんくるバス(市内循…
勾玉などの「宝飾」をテーマにした展覧会へ終了間際に出かけた(2018/12/9まで) 古墳時代の副葬品に見られる勾玉だが、そのルーツは縄文時代に遡り、その形はもともと猪などの牙を模したという説が有力であることを初めて知った。 確かに矢じり等で狩りをし…
今回は文化財ウィーク関連ではないが、11月上旬に訪ねた建物を。 彫刻家・平櫛田中(ひらくしでんちゅう:1872~1979)のアトリエは、2年近く前に谷中を散歩していた際に、閉じた門の外から外観をチラリと拝見して気になっていた。 かるびさんのエントリで、…
2018年秋は西洋絵画だけではなく、仏像展も複数の美術館で開催されていて見応えがありました。 ・東博の「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展は12/9まで開催中。 会場には広めの仏像ルームが2ヶ所あり、ひとつは快慶の高弟の行快による本尊の釈迦如来坐…
五七五調で・・・ これだけ著名な画家の回顧展が同じ都市で集中開催されることは、世界的に珍しいことではないでしょうか。 ●フェルメール展は2018/10/5~2019/2/3まで。@上野の森美術館 ヨハネス・フェルメール(1632~1675)の現存作35点のうち、9点(展示替…
前回のつづき。この日、葉山からの帰路に、池子遺跡群資料館へ立ち寄った(写真も文字も多めです) 京急の新逗子駅から一駅目の神武寺駅で下車。ホームに降りて振り返った新逗子方向。右側にも引き込み線がある。 引き込み線には、左に在日米軍、右に京浜急…
前回のつづき。 神奈川県立近代美術館葉山の敷地と通りを隔てた北側の斜面に、日本画家・山口蓬春(ほうしゅん:1893~1971)の記念館があったので行ってみた。 細道を上がるとすぐに、大きなガラス板が嵌めこまれた門が。 この時は「山口蓬春とやまと絵」展…
前回も載せた、神奈川県立近代美術館葉山のエントランス前広場から見た風景。 ここから左側に小道があったので降りてみた。 斜面の下に散歩道があり、彫刻作品が点在する。 西 雅秋による「イノセンスー火」(1991年) 壁面前に立っているのは、アントニー・…
11月中旬の土曜日、予報では曇りだったが当日は晴天となった。終了間際の展覧会を見に葉山を訪ねた。 逗子駅東口のバス乗り場③で逗12のバスに乗り、20分ほどの「三ヶ丘(近代美術館前)」で下車すると、目の前が美術館。 建物前広場で、イサム・ノグチの彫刻…
前回のつづきの東京海洋大学の海鷹祭(うみたかさい) ICU祭でもダンスパフォーマンスを見たが、みんなとても上手い。 そこから2棟の建物を挟んで「マリンサイエンスミュージアム」のサインがあった。 屋外展示はノルウェー式捕鯨砲。 手製のポスターがいく…
前回のつづき。 ICU 湯浅八郎記念館は国際基督教大学敷地の北側にある。 森の緑に外装タイルの煉瓦色が映える。 月曜のほかに日・祝も休館日。入館無料。 http://subsites.icu.ac.jp/yuasa_museum/information.html エントランスホールの様子。 故湯浅八郎博…
前回のつづき。東京文化財ウィーク2018の一環で、泰山荘・高風居(こうふうきょ)他の一般公開に当選した。 少し道に迷ったが集合時間前に到着。 美しい茅葺き屋根の「表門」をくぐる。 門の横に、昭和11年に紀州家高木文誌が記した解説板があるが、旧字体で…
東京文化財ウィーク2018特別公開の国際基督教大学(ICU)泰山荘の見学に当選し、10月21日の日曜日に三鷹へ出かけた。 三鷹駅のペデストリアンデッキから南側の眺め。 ICUへ向かう前に、駅から徒歩10分の山本有三記念館を初めて訪ねた。 玉川上水沿いを東に歩…
前回のつづき。 東武東上線の上福岡駅から、上福岡歴史民俗資料館へ行き、権現山古墳群史跡の森を経て新河岸川沿いを遡って、かつての福岡河岸に到着。 沿岸にある舟運遺構。 上福岡歴史民俗資料館にあったジオラマ。 上記の中央の建物の裏側の石垣は今でも…
10月の第二土曜は同僚のお墓参りに出かけたが、武蔵野線の武蔵浦和で埼京線に乗り換えるところをを北朝霞まで乗り越してしまった。墓参後に、ふじみ野市の古墳を訪ねようと思っていたので、先に古墳を回ることにした。 東武東上線の上福岡駅で降りて、まずは…
建築家・田根剛の展覧会は東京の2ヶ所で同時開催とのことだったので、乃木坂のギャラリー・間へも行ってみた。 1FはTOTOのショールーム、2階が書店になっていて、3Fと4Fがギャラリー。 建築家に特化した素晴らしい展示を見ることができる。入場無料。TOTO様,…
英語タイトルは「TSUYOSHI TANE Archaeology of the Future Digging & Building」 ポスターは、26歳で国際コンペ(2006年)で勝ったエストニア国立博物館(2016年竣工) Archaeology(考古学)! 展示は撮影可。 Wikipediaによれば、田根 剛(たね つよし:1…
天理ギャラリーを見た後、北に徒歩12分の距離にある明治大学博物館をはしごした。 10月13日から開催中の特別展。 前回この博物館に来てから4年が経過していた。速い。 今回は大英博物館の全面協力で130年ぶりに里帰りする資料が出展されている。 明治4年(18…
今年の3月に天理市を訪ねた際、天理参考館を見学できなかったことが心残りだった。 豊富な考古資料を持つ天理参考館は東京にも展示室があって年に2,3回企画展を実施しており、1962年からすでに165回に至っていることを今さらながら知った。 そして9月28日か…