王塚古墳の墳丘を一回りした後は王塚古墳装飾館へ。
エントランスホールからは墳丘をまったりと眺められます。
いざ常設展示室へ。
巨大な石室のような展示室。
円形の縁に、貴重な出土品や解説の展示があります。
そして中心には「石室」が。
現れた実物大のレプリカ。
開口部側にも生き生きとした絵や文様が描かれています。
玄室の中に入れます!
向かって左。
向かって右。
門の上部。
玄室に入って振り返った玄門。
左右には靭が並びます。
「九州の古墳」(吉村靖徳著)によれば、顔料には、装飾古墳で確認されている6色~黒・黄・緑・赤・白・青(灰)のすべてが使われているそうです。
側壁には盾が。
そして、この石屋形。華やかです。
石屋形の上部には石棚も。前出の本によれば、肥後の石屋形と筑後の石棚の両方を併せ持つ唯一の例で、築造には複数地域の集団が関わったことが想定できるとのことです。
さらに、天井の白い丸は星座を表した”珠文”で、高句麗の壁画古墳よく見られるそう。
石屋形の内部も文様で埋め尽くされています。
内部には石枕を彫りこんだ屍床が2つ。
石屋形の屋根上にも三角文。
石室や文様の解説は公式サイトで。
石室の公開は年に春秋の2回。2024年4月は20日と21日!
レプリカのように、近くではっきりとは見られないとは思いますが、やはり実物は見たいですね。
周囲の遺跡で同時公開もあります。