墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「趣のある建物」で溢れている弘前の街 青森県弘前市

今回が弘前シリーズ最終回になります。

よんばばさんにはエントリで紹介までしていただいき、ありがとうございました。

素敵な弘前紀行 - あとは野となれ山となれ

最後の一枚、素敵な記念写真でした! 

 

今回弘前の街歩きをしている際に「趣のある建物」という小冊子をいただきましたが、そこには市が選定した「弘前の風情を醸し出している、趣のある建物」38件が紹介されていました。

ちなみに選定基準は、築後50年を経過し下記のいずれかに該当するものだそうです。(文化財指定を受けてないものも含まれます)

1、歴史的な街並みの雰囲気を醸し出しているもの

2、時代の生活文化が感じられるもの

3、由緒、由来のあるもの

4、建築文化を物語る特徴的なもの

5、地域のシンボルとして親しまれているもの

6、その他、選定基準に値するもの

趣のある建物 - 弘前市

 

弘前の街に魅力的な建物が多く残っている理由は戦災に遭わなかったこともありますが、弘前の方々の間に古い建物を愛する・愛でる心が広く強く共有されているのではないかとも思いました。

 

下記の建物の説明は「趣のある建物」から引用しています。

 

弘前教会の近くの現役の宿、石場旅館も”趣指定”のひとつ。明治12年築。

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同じ通り沿いにある旧高谷家別荘(翠明荘:すいめいそう)は昭和8年の築。

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青森銀行頭取を務めた高谷英城の別邸。和館は総檜・入母屋造り。

 

洋館はフランクロイドライト風。

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翠明荘の飲食事業は昨年9月末で閉店となっていました。建物は保存に向けて可能性を探っているとのこと。

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こちらは青森銀行記念館のそばにある三上ビル(旧弘前無尽社屋)で昭和2年築。

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1階には珈琲時代屋が営業中。

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東北でも初期の鉄筋コンクリート造。

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2階のレストランの営業中。現役で稼ぎを出している建物でした。

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メインストリートにあった一戸時計店。正しく時を刻んでいる時計台は、明治32年の築造当時から土手町のシンボルとして親しまれているそうです。

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その並びにある老舗和菓子店の開運堂。昭和4年築の看板建築。

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弘前こぎん研究所から歩いて戻っているときに気になって立ち寄った和菓子店も「趣指定」でした。

 

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大阪屋さんの建物は昭和28年築ですが、店は寛永7年(1630)の創業。代々津軽藩の御用菓子司を受け継がれてきたそうです。

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お土産に、ほぼ全種類を箱詰めセットにしていただきました。自分用にも買って宿で食べましたが非常においしかったです。

ケースの後ろの螺鈿の引き出しも現役で、それそれの引き出しにお菓子が収められていました。

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大阪屋さんの近くの民家。「趣指定」外ですが、屋根の並びが美しい建物。説明板は庭木の梅に関するものでした。

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その先にあった医院。桜に囲まれたモダンな建物。

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こちらは弘前公園の外堀通り沿いの、可否屋 葡瑠満(かうひいや ぶるまん)

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ここでは見事な内装に感動。コロナ対応でカウンターは常連さん限りでしたが、写真だけ撮らせていただきました。ケーキも珈琲も体に沁みる美味しさでした。

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夜は津軽三味線ライヴハウス 杏(あんず)にて、息の合った迫力のライブを拝聴!

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ということで、弘前の街で2泊3日を楽しみました。

「趣のある建物」は半分も見られなかったので、ぜひ再訪したいと思います。

藤田家別邸洋館(藤田記念庭園) 青森県弘前市上白銀町

弘前市民会館の南、道路を隔てた向い側には地元の名士の別邸があります。

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冠木門から入場する藤田記念庭園。

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おとぎ話のセットのような洋館は大正10年の築。
日本商工会議所の創設者・初代会頭の藤田謙一氏(弘前市出身)の旧別邸で、設計は堀江佐吉の六男・堀江金造、施工は長男の堀江彦三郎。

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青森県のサイトによれば当時の堀江組の技術力の高さを、面が台形の形をした袴腰屋根を反りを付けて玄関先まで下ろす技術や、階段吹抜け部分を八角形の塔にし外観にそびえさせるデザインに、見てとることができるとのこと。

旧藤田家別邸洋館|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government

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室内には”メイド”さんもいらっしゃる 「大正浪漫喫茶室」があるのですが、市民会館で一休みしたすぐ後だったので、”ちょっと見せていただくだけ”としました。

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南側に回って。一階が喫茶室です。

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庭にある、推定樹齢150年のシダレザクラ。

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和館もあります。

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煉瓦建物は”匠館”

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敷地の外側にあった庭園マップ。濃い緑が崖面で、低地側に池があります。

雨だったので、庭散策は次の機会としました。

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