東京近郊の富士塚
前回のつづきの、武州白子熊野神社。 境内には大きな富士塚があった。 高さは10mほどか。 以前に「お江戸のお富士さん」というガイドブックを手に東京の富士塚を巡りましたがこんな立派な富士塚があったとは、と思いましたがここは埼玉県和光市でした。 東京…
富士山の山開きは7月1日(吉田口)だそうですが、東京近郊に数多く残る富士塚でも山開きの行事が開かれるところがあります。 富士塚は、江戸時代に富士講という富士山を神の宿る場所として信仰する人々によって築かれています。 富士講の開祖は角行(かくぎ…
前回のつづき。 「八幡の藪知らず」の斜め前、国道14号から参道が始まる。 国道沿いの御由緒。 参道を横切る京成線。 拝殿までの参道はおよそ280mの一直線。 その途中にある随神門。 平成28年に塗り替えられて鮮やかな朱色をしているが、建立年代は幕末に遡…
前回のつづき。 抜弁天の少し南西、台地の縁になっているところに西向天神社(にしむきてんじんじゃ)がある。 坂下から。 灯りがつく時間になってしまった。 石段を上ると、西向きの社殿がある。 祭神は菅原道真公。 安貞2年(1282)に明恵上人(1173~1232…
今回も浦安の富士塚。 清瀧(せいりゅう)神社は東西線の浦安駅から徒歩5分の場所、境川の右岸に鎮座する。 一昨年は家族で初詣させていただいた。 社殿に向かって左側、鳥居の先に富士塚がある。 塚の前には一対の燈籠も。 こちらも登拝はできない。苔で麓…
昨年あたりから東京近辺の富士塚も巡っているが、地元浦安にも堂々とした富士塚があるので再訪した。 まずは猫実(ねこざね)の豊受神社。 参道は大通りとは並行に、鳥居は境川の方を向いている。 参道脇には大きく開いたような形のイチョウがある。 その説…
前回のつづき。 新座市立歴史民俗資料館の見学後、東に4kmほどにある中里の富士塚(練馬区)を訪ねた。 以前購入した「大江戸のお富士さん」にも掲載されていて気になっていた場所。 東武東上線と西武池袋線との中間を横に移動するので、スマホを頼りにバス…
前回のつづき。 板橋区立郷土資料館から東に台地を上がると、その先で新大宮バイパスをくぐる。 その先の赤塚公園。11月下旬の紅葉。 ここから台地の縁に沿って、1.7kmの緑地帯が続く。首都高5号池袋線を走っていると現れるグリーンベルト。 赤塚諏訪神社を目…
昨年11月下旬に平林寺の紅葉を見に行った帰り、北朝霞から東上線で成増に出て板橋区赤塚の区立ミュージアムや城跡、富士塚などを訪ねた。 成増駅北口から高島平操車場行きのバスに乗り、赤塚4丁目で下車。枝道に入って上り道を進む。 折り返しの坂道。 台地…
今回も昨年秋に訪ねたところから。 「砂町の富士塚」がある富賀岡八幡宮は東西線南砂町から徒歩10分の場所にある。 御由緒によれば今は深川にある富岡八幡宮が8世紀半ばに最初に勧請されたところでした、江戸初期に八幡像が深川に移ってこちらは元宮となって…
前回のつづき。 南高橋の西の袂に鉄砲洲稲荷神社が鎮座する。 門前の御由緒から。地名由来として、地形が鉄砲の形をしていたからという説と、寛永の頃に幕府が大砲の射撃訓練としていたからという説が紹介されていた。 京橋地区の生成 並に鐵砲洲稲荷神社御…
前回のつづき。 中里の富士塚へ向かう前に、清瀬駅から南西に1.5kmほどの地点にある、下里の富士塚へ行ってみた。 駅前でバス路線を調べ、「三角山」という停留所で下車。バス停から少し戻る。 9月1日、秋季例大祭の日だったので、わかりやすかった。富士塚…
8月に訪ねた中里の富士塚は、大きな山塊とつづら折りの参道がすばらしかった。 massneko.hatenablog.com 麓の解説板に、毎年9月1日に行われる「火の花祭り」 の写真があり、それが魅力的(幻想的)だったので再訪した。 清瀬市のサイトによると、台田団地行…
前々回のつづき。 ニュータウンの公園にある稲荷塚古墳を見た後は台地を降り、グーグルマップで気になった冨士浅間神社を参拝した。 鎌倉初期からの古い歴史のある浅間神社だった。この仁王門も260年ほど前に建てられたもののようだ。 冨士神社(浅間様)鎮…
前回のつづき。 この日の最後の目的地、有形民俗文化財として国の指定を受けている木曽呂(きぞろ)の富士塚へ。 東浦和駅から見沼通船堀沿いに歩いてきて、見沼代用水東縁にかかる橋を渡ったところ(八丁堤側) 2本ある道の奥(右)を進まないと富士塚へ辿…
前回のつづき。 この日の目的地のひとつ、中里の富士塚へ。 富士塚は北側を流れる柳瀬川に向かって傾斜する台地の縁にある。南側から来たので、斜面下の入口へ回り込んでいった。 樹林の間から堂々とした山塊が見えた。 右端の小道を下ってきた。 参道から富…
先日、西新宿の成子天神社を参拝したが、境内の富士塚に気づかなかったので再訪した。 massneko.hatenablog.com 拝殿に向かって左の道を進むと、ビルの蔭から小山が現れた。 北側からの参道の脇になる。 麓に説明板があった。 新宿区登録文化財 史跡成子天神…
先日、水稲荷神社の富士塚(高田富士)を登拝した後、護国寺の富士塚(音羽富士)へも行ってみた。 徒歩で20数分とマップに出たが、上り道でもあったので都電で台地上の東池袋4丁目まで乗ってそこから南に歩いて下った。 新目白通りの真ん中にある都電荒川線…
先日、亀戸浅間神社を参拝した際、社務所でお守りを見ていたら富士塚の本が販売されていたので思わず購入してしまいました。 2017年1月に発行された「大江戸のお富士さん」 価格は1800円、東京都神社庁教学委員会 富士信仰研究部会監修によるものですが、写…
西早稲田の水稲荷神社へは昨秋、移築された古墳を見に参拝した。 massneko.hatenablog.com その時は、同じ境内に富士塚があったことに全く気づいていなかった。 この「高田富士」こそが、安永9年(1780)に築かれた江戸市中最古の富士塚(が移築されたもの:…
亀戸浅間神社を参拝後、北に600mほどの位置する別の富士塚を訪ねた。 旧中川に沿って上流方向へ向かい、京葉道路の橋を渡って江東区から江戸川区へ。 堤は土の道だった。 堤を降りて、川に沿った道を北西へ。錆びの見事な工場建物があった。 壁は新たなトタ…
富士塚つながりで、亀戸浅間神社を訪ねてみた。 亀戸駅で降りるのは4年ぶり。神社の案内には駅から徒歩20分とある。 総武線ホーム東寄りの出口で降りて線路に沿って歩いていると気になるトンネルがあった。桁下制限高1.5mの表示だが、南側入口はもっと高い。…
前回のつづき。 豊島長崎の富士塚を参拝後、池袋氷川神社の富士塚へ向かった。こちらの富士塚も登拝できる日が限られている。 徒歩でも25分ほど(江古田富士塚から豊島長崎富士塚も徒歩25分)と出たが、このときは電車を利用、東武東上線の下板橋駅で降りた…
2017年の山開きの日は、富士塚登拝の「はしご」をした。 江古田の富士塚の次に向かったのは、有楽町線の千川駅(または要町駅)から徒歩10分ほどに立地する、豊島長崎の富士塚。 文久2年(1862)築造の、こちらも国指定重要有形民俗文化財。 住宅街の通りか…
7月1日の山開きの日、年に三回しか機会がない特別公開とのことで、江古田の茅原(かやはら)浅間神社の富士塚に登拝した。(正月三が日・7月1日の山開き・9月の第2土・日曜) 少し並んで拝殿に参拝。 前回来た時は閉まっていた富士塚前の鳥居。現地解説板は…
半年近く前に小野照崎神社で富士塚を外から参拝した(下記)が、年に一度の山開きの際に登拝できると知ったので行ってみた。 massneko.hatenablog.com 台東区による現地説明板は上記のエントリで書き起こしたが、こちらの富士塚は文政11年(1828)の築造と考…
6月10日から18日まで、文京区の白山神社で「文京あじさい祭り」が開催されている。 いつもは施錠されている墳丘エリア(富士塚)に、あじさい祭りの期間に限って入場できるので、まずは拝殿の裏手へ向かう。柵の外まで行列となっていた。 墳丘上の祠に参って…
前回のつづき。 ひばりが丘での墓参の帰り道、江古田駅で途中下車して駅前の富士塚を見学した。 ちなみに住所で江古田を引くと、中野区江古田(えごた)が出るが、西武池袋線江古田(えこだ)駅は練馬区旭丘にある。 江古田 - Wikipediaによれば、練馬区の江…
前回のつづき。 ひばりが丘に墓参する前に、少し前から気になっていた富士塚へ寄ってみた。 寄るというには少し離れてはいるが。 国分寺駅経由、西武多摩湖線に乗車。終点は西武遊園地駅。 反対側を見ると西部山口線の乗り場につづいていた。 そこへタイヤで…
神田界隈といっても神田駅ではなく秋葉原駅~御茶ノ水駅の辺り。 「東京モダニスム」というアプリをときどき見ている。下記は銀座1・2丁目界隈を訪ねたときの様子。 鈴木ビル、竹田ビル、ヨネイビル、奥野ビル(銀座アパート)など 東京都中央区銀座1・2丁目…