墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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2018-01-01から1年間の記事一覧

正法寺古墳 愛知県西尾市吉良町乙川

前回のつづき。 吉良歴史民俗資料館見学後、600m北の正法寺古墳へ歩いた。 スマホ地図によれば目的地は正面丘陵の頂。 上り口は正法寺からのようだったので、寺への石段を上がる。 上がって振り返ったところ。 上った正面には薬師堂拝殿。宝永3年(1703)築…

岩谷山第1号墳 吉良歴史民俗資料館 愛知県西尾市吉良町白浜新田前宮前

前回のつづき。 名鉄西尾線の桜井駅から蒲郡に向かって8駅目、吉良吉田駅で下車し、まずはタクシーで吉良歴史民俗資料館へ向かった。意外と距離があって千円超。 資料館建物の前には移築古墳があった。 岩谷山(いわだにやま)1号墳。 岩谷山第1号墳この古墳…

王塚古墳 愛知県安城市姫小川町姫

前回のつづき。 姫小川古墳からは南西200mほどにある王塚古墳へ。 住宅の間の細道に入り込むと、コンクリートの擁壁で保護された一画があった。 高さは1m強。一ヶ所石段が設けられている。 擁壁の内側には緩やかに膨らむ土盛りが。 石段を上がるとその先に墓…

姫小川古墳 愛知県安城市姫小川町姫

前回の姫塚古墳の100mほど南に、国指定史跡の姫小川古墳がある。 住宅の間の道を抜けると古墳がある境内地沿いに出た。 そこにあった説明板。墳丘長65mの前方後円墳。 国指定史跡 姫小川古墳昭和2年10月26日指定古墳時代前期(およそ4世紀)の前方後円墳です…

姫塚古墳 姫地下坑 崖古墳 愛知県安城市姫小川町姫

前回の獅子塚古墳から南に200mほど、川沿いの道から数メートル西側へ上がる。 まずは目に入る”崖古墳” 斜面の上(南西)側から。 東側から。 横穴式石室でもありそうな雰囲気はあったが「桜井古墳群保存管理計画書」には「古墳ではない可能性が高い」と記載…

獅子塚古墳 愛知県安城市東町獅子塚

前回の百塚古墳から住宅街を13分歩いて台地の東縁に立地する獅子塚古墳へ向かった。 遠くからでも墳丘らしき木立が目立っていた。 その東側は田んぼの低地が広がっている。 鳥居にはきれいな注連縄が懸かっていた。 石段脇に解説板。かつては石段側に前方部…

碧海山古墳・堀内古墳・百塚古墳 愛知県安城市桜井町干地・堀内町屋敷・桜井町下谷

前回のつづき。 桜井神社の薬師様を拝観した後、西側の住宅街に残る古墳を訪ね歩いた。 民家の庭先に巨大な円筒形になったサザンカが。 その先、十字路の角に墳丘があった。 道路を渡って写した墳丘。右奥にサザンカの塔も見える。 説明板がある。 市指定史跡…

比蘇山古墳(桜井神社) 木造薬師如来座像 愛知県安城市桜井町桜林

前回の、二子古墳の南東端の細道を150mほど南に進むと、桜井神社が墳頂に載る比蘇山(ひそやま)古墳に出る。 右が神社境内だが、歩いてきた細道をそのまま左に行ってみた。 木立の中に土盛りが見える。 なかなかの高さ。 ここはくびれ部か? 墳丘上の桜井神…

二子古墳 愛知県安城市桜井町印内二タ子

前回のつづき。 印内北分1号墳から細道を東に進むと、60mほどで二車線道路(県道44号)に出る。 その向かい側には全長70m近くの大型古墳が横たわっていて、思わずおおっと声が出た。 パノラマでは距離が近いので歪んだ。 前方部の左下隅から。 解説板の脇か…

印内北分1号墳 愛知県安城市桜井町印内北分

前回のつづき。 あらためて現地で地図をよく見ると思っていた以上に古墳が集まっている地域だった。 新幹線の北側、県道286号沿いにあった愛染古墳には気づかずスルー。 農道のような道を南へ進むと、新幹線の変電所。 高架をくぐって線路の南西側。右奥が東…

塚越古墳 東川古墳 愛知県安城市古井町

前回のつづき。 安城市歴史博物館の見学後は南に1km強にある塚越古墳へ向かった。 徒歩22分と出たのでここはタクシーを利用。県道44号上で下車すると、塚越古墳(願力寺)への表示があった。 枝道に入ってすぐ右手に、東川古墳があった。 北側から回り込んで…

安城市歴史博物館 愛知県安城市安城町

前回のつづき。 名鉄名古屋線・宇頭駅から一駅乗った新安城駅で乗り換える。 名鉄・西尾線のホームの片方には車止め。 ホーム先端から振り返って。 その背面の東側。左はパノラマスsuperの車両。 新安城から2駅乗って南安城駅で下車。「あんくるバス(市内循…

和志山古墳(五十狭城入彦皇子陵墓) 愛知県岡崎市西本郷町

前回のつづき。 北裏古墳がある大塚公園から南東に100mほどで国道1号線・旧東海道に出た。日本橋から331.5km地点。 国道1号を渡って南へ進むと名鉄・宇頭(うとう)駅脇の踏み切り。 そこから和志山(わしやま)古墳(五十狭城入彦:いそきいりひこ皇子陵墓…

荒子古墳 北裏(北浦)古墳 愛知県岡崎市字頭北町

前回の探訪地から、南に徒歩22分の荒子古墳を目指した。 小針古墳があった台地の縁から、田んぼが広がる低地に下りる。 道路脇にあった「水位」標柱。全体が湖のようになる大雨もあったのだろう。 今も清水が湧き出ている場所があった。 耕運機の後ろにカラ…

小針古墳 愛知県岡崎市小針町

前回のつづき。 県道56号を西へ向かうと、小針町西の交差点にはコメダ珈琲店が。 目指す古墳はその斜向かいにあった。 説明文は記されてから47年を経ていた。 小針古墳と大友皇子(第39代弘文天皇)の塚このあたり一帯は、往時大小14基の古墳があって壮観を…

猿投塚古墳 愛知県岡崎市橋目町

前回のつづき。 北野廃寺跡から古道の雰囲気漂う県道230号を12分歩いて猿投塚(さなげづか)古墳へ。 道沿いの民家の屋根が重厚だった。 妻側を重ねるのが流行っていたのか。 住宅地への枝道を入るとすぐに墳丘が。 南側に回ると解説板もあった。シュロの木…

北野廃寺跡 愛知県岡崎市北野町

12月最初の日曜日、愛知県の古墳を初めて訪ねた。 実は9月30日に長野県飯田市の古墳探訪ツアーに参加する予定で名古屋までの新幹線の切符をチケット店で購入していたが、大型台風の直撃で中止になってしまったので切符を有効活用する必要があった(?) http…

企画展 玉(TAMA)-古代を彩る至宝ー展 @江戸東京博物館・両国

勾玉などの「宝飾」をテーマにした展覧会へ終了間際に出かけた(2018/12/9まで) 古墳時代の副葬品に見られる勾玉だが、そのルーツは縄文時代に遡り、その形はもともと猪などの牙を模したという説が有力であることを初めて知った。 確かに矢じり等で狩りをし…

松塚古墳群1号墳 大塚家住宅 茨城県つくば市松塚・栗原

前回のつづき。 この日の最後に訪ねたのは土浦北ICから車で8分ほどの場所、筑波山西麓から土浦で霞ヶ浦へ流れ込む、桜川の右岸に立地する松塚古墳群1号墳。 桜川沿いには他にも多くの古墳が残っているが、昇寛さんのサイト・埼群古墳館 (現時点で休館中)の…

宮本家住宅(店舗・宮清大蔵) 北条ふれあい館 茨城県つくば市北条

前回のつづき。 旧矢中家住宅(矢中の社)見学の際、その日は斜向かいにある宮本家住宅見学をすすめられたので(その日はご主人が在宅とのことで)、そちらも訪ねてみた。 通り沿いに板と漆喰の壁と塀がある。 2階建ての店舗は蔵のような造り。 西側の駐車場…

旧矢中家住宅(矢中の杜)・室内 茨城県つくば市北条

前回の”外観編”に続く”室内編”。(写真多めです) 旧矢中家住宅・矢中の社(やなかのもり)は2010年からNPO法人による保全活動・公開運営が開始され、通常毎週土曜日に一般でも見学可能になっている。 玄関前にて”邸宅維持修繕協力金500円”を納めて室内へ。 …

旧矢中家住宅(矢中の杜)・外観と庭 茨城県つくば市北条

平沢官衙から1kmほど西に、江戸時代から筑波山参拝の門前町として栄えた北条の町があり、その中心部に昭和初期に建てられた近代和風住宅・旧矢中邸が残っている。 通り沿いの壁にある案内。現在はNPO法人「矢中の杜の守り人」によって土曜日に一般公開が行わ…

平沢官衙遺跡 茨城県つくば市平沢

前回のつづきの筑波山南麓。 史跡・平沢官衙遺跡は、古代(奈良・平安期)の郡の正倉と推定される遺跡群で、3つの建物が復元されている。 詳細な説明板があった。 国指定史跡 平沢官衙(ひらさわかんが)遺跡 平沢官衙遺跡は、いまから千年以上前の奈良・平…

平沢3号墳(前島岩屋) 茨城県つくば市平沢

前回の平沢2号墳と、道路を隔てた山側に平沢3号墳へ続く枝道がある。 実際に「枝」が折り重なる場所を抜けていくと説明板があって一安心。 その内容。 平沢3号墳4基が現存する平沢古墳群の一つで、通称前島岩屋という。一辺約19mの方墳で、南側に横穴式石室…

平沢2号墳(開山岩屋) 茨城県つくば市平沢

前回の佐都ヶ岩屋古墳(平沢1号墳)から少し下ったところ、道路脇の墓地の斜面に平沢2号墳があった。 道路にあった表示。 墓地側へ下りるとすぐ右手に説明板がある。 平沢2号墳4基が現存する平沢古墳群の一つで、通称開山岩屋という。墳丘の規模や形は不詳で…

佐都ヶ岩屋古墳(平沢1号墳) 茨城県つくば市平沢

前回のつづき。 実際の訪ねた順番と前後するが、筑波山南麓の平沢古墳群を。 その1号墳(佐都ヶ岩屋古墳)は筑波国際カントリークラブのクラブハウスへ向かう道沿いの斜面にあった。 ヘアピンカーブの縁に説明板があり、駐車ができるほとのスペースもあった…

沼田八幡塚古墳 茨城県つくば市沼田

11月下旬、筑波山の麓の古墳をいくつか巡った。 一つ目は筑波山口バスターミナルのすぐそばにある沼田八幡塚古墳。 1987年までは筑波鉄道の筑波駅で、筑波山登山の玄関口として賑った。鉄道廃止後もしばらくはバス路線での結節点だったが、登山口・ケーブル…

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直前のエントリを下書き中、スマホで途中経過を確認したまま閉じずにいて、PCでかなり書き込んで完成させた後に、スマホで誤って前のバージョンで更新し、元に戻った状態になってしまいました。 もう一度同じ記事を書き直す無駄な労力を思ってしばし呆然とな…

旧平櫛田中邸アトリエ 東京都台東区上野桜木

今回は文化財ウィーク関連ではないが、11月上旬に訪ねた建物を。 彫刻家・平櫛田中(ひらくしでんちゅう:1872~1979)のアトリエは、2年近く前に谷中を散歩していた際に、閉じた門の外から外観をチラリと拝見して気になっていた。 かるびさんのエントリで、…

静嘉堂文庫 東京都世田谷区岡本

今回は東京文化財ウィーク2018の公開関連での最後のエントリ。 今年は、静嘉堂文庫美術館の隣に建つ「静嘉堂文庫」の建物内見学にも当選しました。 11月4日の午前・午後で各15人ずつの枠。往復葉書きでの申し込み。 大学等の紹介状を持つ研究者であれば、事前…