前回のつづき。
旧矢中家住宅(矢中の社)見学の際、その日は斜向かいにある宮本家住宅見学をすすめられたので(その日はご主人が在宅とのことで)、そちらも訪ねてみた。
通り沿いに板と漆喰の壁と塀がある。
2階建ての店舗は蔵のような造り。
西側の駐車場から見た店舗の側面。奥に寄棟の建物が繋がっていた。
地元の観光サイトによれば、宮本家には8棟の古い建物が現存し、全てが国登録有形文化財だそう。
http://www.tsukuba-hojo.jp/01outline/index.html
道路に面した引き戸を開けてご免下さいと声をかけるとご主人がいらして、いろいろと実演も交えて説明をしていただけた。
現在は営業をしていない店舗スペースだが、かつての道具が博物館のように展示されている。
今でも動くキャッシュレジスター。
道路に面した側は、上から戸板が下ろせる造り。ご主人と二人がかりで梁から降ろした。
太い柱に戸板用の溝が刻まれている。
一段上がった部分もご覧の通り。
普段はこのように梁の上に留め置かれる。
梁を外側から見たところ。
店舗と裏側との間には漆喰製の戸が引き出せるようになっていた。
江戸期から栄えた街だが幾度も大火を経験しているので、防火対策を重視した造りとなっている。
店舗の後ろの蔵(宮清大蔵:みやせいおおくら)にも案内していただけた。江戸後期に建てられた穀物蔵で、3間×5間と宮本家で一番大きい建物。
地元の人たちと筑波大学の協力により地域における芸術文化の交流拠点になっていて、コンサートなどのイベントが開催されているとのこと。
2階(天井裏)にも観覧スペースがある。
重厚な梁を目の前で見ることができた。
蔵の前には広い中庭が。モミジが色付き始めていた。
ケヤキの巨木も。
通りに面した門を内側から。
通りには他にも木造建物が幾つか残っている。
かつての呉服屋さんは「北条ふれあい館」になっている。
ここも裏側に蔵のような建物がある。
内部の様子。テーブルにて、お茶とみかんをいただいた。
こちらは重厚な門があるお宅。
つくば道の道標も残っている。
道標の向かいにて。
矢中の社の向かい側にある喫茶店「カフェ・ポステン」は旧郵便局の建物。
矢中の杜のガイドの方によれば、とても居心地のよいところだそう。
今回は時間の関係で寄れなかった(実は先にこちらに来てから、平沢官衙・平沢古墳群へ向かった)ので、次の機会に訪ねたい。