墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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獅子塚古墳 愛知県安城市東町獅子塚

前回の百塚古墳から住宅街を13分歩いて台地の東縁に立地する獅子塚古墳へ向かった。

 

遠くからでも墳丘らしき木立が目立っていた。

 

その東側は田んぼの低地が広がっている。

 

鳥居にはきれいな注連縄が懸かっていた。

 

石段脇に解説板。かつては石段側に前方部がついており、墳丘の形獅子が北に向いて伏しているようにみえたから「獅子塚」だった。

市指定史跡 獅子塚古墳
昭和40年11月3日指定
洪積台地の端に位置し、前方部を南南西に向け、全長55m前後の前方後円墳でしたが、明治年間に鹿乗川の堤防工事のため前方部の封土を削り取り、現状は後円部だけが残ります。後円部の高さは4.6mで頂上に秋葉神社があります。
面積は2194㎡で、破壊された前方部の長さは約28mに及びます。古くから獅子が北に向いて伏しているようにみえるところから、獅子塚といわれ、この地の字名としても用いられています。
安城市教育委員会

 

安城市歴史博物館での解説では本来の全長は40m程で、前方後「方」墳の可能性もあり、埴輪とも見られる破片が出土したとあった。

獅子塚古墳 市指定史跡 東町
現状は東西26m、南北28mの円丘ですが、地籍図や地元の伝承などから、本来は全長40m前後の前方後円墳または前方後方墳であった可能性があります。古墳の南西側で確認された周溝とみられる落ち込みから埴輪とみられる破片が出土しており、埴輪であるとすれば桜井古墳群初の発見となります。姫小川古墳に続く前期後半の古墳と考えられます。

 

石段を上がって秋葉神社へ。

 

拝殿の注連縄も美しかった。

 

参拝して振り返った南方向。

 

墳頂いっぱいを巡る玉垣。

 

紅葉も。

 

東側の眺め。

 

今回も安城市教育委員会発行の「桜井古墳群保存管理計画書」を見てみると、獅子塚古墳は秋葉神社参道を作るために前方部を削り取ったと伝えられている前方後円(方)墳で、築造時期は古墳時代前期後葉から中期前葉(4世紀後葉から5世紀初頭)

下水道工事立会調査で墳丘の北西側と南西側に周溝とみられる溝状遺構が確認され、壺形埴輪らしき埴輪片が出土したとあった。

https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/shisetsu/kyoikushisetsu/documents/siryouhen.pdf

 

獅子塚古墳の脇から南の方向。 鹿乗川が台地縁に沿って流れている。右奥の木立は姫小川古墳。

 

斜め後ろを振り返っての獅子塚古墳。