墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

西光院 吉田神社 来迎院阿弥陀堂 佐竹寺 茨城県常陸太田市

前回のつづき。 星神社古墳を訪ねた後、「常陸太田の文化財」のパンフにあった薬師如来像(平安時代後期:重要文化財)の写真に惹かれ、直線距離で6kmほど北西にある西光寺に向かった。県道62号を上がって途中で細道に入りなんとか迷わず到着。 ・西光院 仁…

星神社古墳 茨城県常陸太田市小島町 県指定史跡

前回のつづき。 星神社古墳は、グーグルマップの星宮神社を頼りにすれば行きやすい。自分のカーナビではわからず、ぐるぐる回ってしまった。が赤い鳥居と丘のセットにたどり着いた気は、見つけた嬉しさと、いかにもな姿に思わず「おおっ」と声が出た。 田に…

梵天山古墳群~阿弥陀塚古墳(2号墳)、高山塚古墳(3号墳)、富士山塚古墳(6号墳)、島の百穴

前回のつづき。 主墳(1号墳)の梵天山古墳を見学した後に、説明板にあった周囲の古墳をいくつか探訪した。 周囲の道は細かったので、お寺の駐車場に停めさせていただいた。 まずは道路沿いでわかりやすい円墳の阿弥陀塚(2号墳) 手すりのついた上り道が…

梵天山古墳・宝金剛院 茨城県常陸太田市島町 県指定史跡

梵天山古墳は、常陸太田駅から車で15分ほど、宝金剛院というお寺の裏にある。 下は宝金剛院の近くの鹿嶋日吉神社。県道61号からの入り方で迷ってここに出た。 鳥居の真後ろにけやきの大木がある。 がらんとした境内だが、新年を迎える準備は整っていた。 い…

常陸太田・鯨ヶ丘の商店街(後編) ~まるごと温存されている昭和の街並み

前回のつづき。 商店街の一角にあった「太田村全図(1850年)」と鯨ヶ岡(丘)の由来 鯨ヶ岡(丘)の由来 景行天皇の時代(4世紀頃)、日本武尊が東夷征伐のためにこの地を巡った際、丘陵の起伏があたかも鯨が洋上に浮遊している状に似ているので「久自」と…

常陸太田・鯨ヶ丘の商店街(前編) ~まるごと温存されている昭和の街並み

前回のつづき。 郷土資料館は「鯨ヶ丘」と呼ばれる南北に細長い舌状台地上にある。 東西の幅は100mほどで、南北に一方通行の上り下りの二筋の各500mほどの商店街がある。 小さなマンハッタン島のような感じ。 資料館から時計回りに歩いてみた(下の地図は右…

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」 展示物

前回のつづき。 建築物の説明板。建物の建設費を寄付した梅津福次郎氏は常陸太田市出身で、23歳で函館に渡り海産物問屋を営んで「その誠実な人柄と持ち前の商才で」大成功した。 大正末期から昭和初期にかけ、梅津会館をはじめ、久昌寺、太田高等女学校、西…

常陸太田市郷土資料館「梅津会館」 国登録有形文化財

12/29の土曜日、茨城県の古墳探訪に出かけた。 家族それぞれ用事があって、単独墳行。 常磐道の日立南太田ICで降りて、まずは常陸太田の郷土資料館を訪ねた。 1年半の改修工事を経て、先月(2014/11/22)にリニューアルオープンしたばかりだった。 昭和11年…

椎名崎古墳群・C支群 千葉市南区おゆみ野

前回のつづき。 大覚寺山古墳訪問の後、京成千原線の「おゆみの駅」から400mほど南にある椎名崎古墳群C支群へ寄った。 こちらは南斜面の石段。丘の上が古墳公園になっていた。 丘の上は落ち葉が敷き詰められた雑木林。いくつもの古墳が点在する「古墳の丘」…

大覚寺山古墳(再訪) 千葉県指定史跡

前回のつづき。 千葉市埋蔵文化財調査センターから、戸建ての家の屋根越しに丸みを帯びた丘が見える。センターも丘の上なので一旦下る。 住宅街の中を進んでいくと、ヌッと小山が現れる。 ・大覚寺山古墳 前方後円墳 全長63m 4世紀後半 入口がわかりにくい…

千葉市埋蔵文化財調査センター 千葉市中央区南生実町

前回のつづき。 船橋界隈を歩いたあとは車検に出していた車をピックアップして千葉市内最大の前方後円墳である大覚寺山古墳を目指した。 京葉道路に乗って蘇我ICで降り、5分ほどで千葉市埋蔵文化財調査センターに着く。 センターの目の前に目指す古墳がある…

船橋大神宮(意富比神社) サールナート 西福寺

前回のつづき。 本殿西側の鳥居から入った船橋大神宮の境内。左は神輿庫。 上記の写真の右に、すぐ本殿がある。下は神門でその先が拝殿となるが、お賽銭箱は門の下にあったので、こちらで拝ませていただいた。 下記は意富比(おおひ)神社、通称船橋大神宮の…

船橋駅界隈散歩 商店街

暖かな日曜日(12/21)、車検に出していた車をとりに行くついでに、船橋駅南側を夫婦で散歩してみた(そのあと古墳も) 右奥がJR船橋駅、目の前が京成船橋駅(2006年に高架化) 上の位置から南側、国道14号(千葉街道)に向かう道。 上記の位置には昔ながら…

LIGHTING OBJET 2014 @東京ビルTOKIAガレリア

前回のつづき。 三菱一号館から東京駅に向かっていると下記の看板が目に入った。 そのまま矢印に沿って歩いていく。 大勢のお客が集う重低音のリズムが流れる店の横を回り込んでいくと、会場入口があった。 「ライティング・オブジェ」という、今年で9回目…

2014年12月の東京駅界隈

忘年会の後のほろ酔い写真ですが。 丸の内北口から外へ。 道の向かいは商業施設KITTE。1931年(昭和6年)に竣工した旧東京中央郵便局が、低層部の外観を残したままJPタワーとして大改修されて2013年3月に開業した。 以下はWikipediaを参考にした。 オリジナ…

斎場御嶽(せーふぁうたき) 世界文化遺産・琉球王国のグスク及び関連遺産群 沖縄県南城市

2013年の8月、ガンガラーの谷の前に訪れた場所。 公開時間は9時~18時。 少し早く着いたので、すぐそばの知念岬で海を眺めた。朝から強烈な日差しだった。 砂浜に下りていく藪の小道もあったが、ハブが怖くて行けなかった。 すぐに時間が経って斎場御嶽入口…

旧海軍司令部壕 沖縄県豊見城市

前回のガンガラーの谷の写真を探したときに他の写真も見つけたので、今回と次回とで沖縄の別の2ヶ所を紹介します。 ・旧海軍司令部壕 空港や県庁から車で15分ほどの丘の上にある。住所は豊見城(とみぐすく)市だが那覇市と接する地区で沖縄戦史では「小禄(…

ガンガラーの谷・サキタリ洞遺跡で国内最古(9千年以上前)の埋葬人骨発見のニュース

2014/12/11の琉球新報の記事より。 県立博物館・美術館(安里進館長)は11日、南城市玉城前川の観光施設「ガンガラーの谷」内にあるサキタリ洞遺跡で、9千年以前のものとみられる人骨が見つかったと発表した。 人骨は、頭部や上半身部分などで関節が組み…

葛飾区郷土と天文の博物館 常設展示再訪、歯車と土器と黒点と。

前回のつづき。 講演会の合間に、常設展を見学。 先月来たばかりだが、そのときは子どもの機嫌が(寝起きで)悪く、ゆっくり見る時間がなかった。 <a href="http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/11/23/191000" da…

「古代国家形成期の東京低地 -3・4世紀の東京低地の様相を探るー」 葛飾区郷土と天文の博物館 平成26年度地域史フォーラム 地域の歴史を求めて

12/14日曜日の9:30から16:30まで、表記フォーラムを聴講した。 旧葛飾郡地域及び東京低地周辺における歴史の認識を深めることを目的とする区民参加型の公開講座。 古代国家が形成される3~4世紀の遺跡は、葛飾区をはじめ東京低地にも確認されており、それ…

京成西船駅のホームにある「葛飾の地名とその由来」

12/14の日曜日、一日がかりの歴史講座に出かけた。 会場は葛飾区郷土と天文の博物館。 JR西船橋で京成西船に乗り換えて、上野行きに乗り、お花茶屋駅へ。 京成西船駅ホーム上に気になる看板があったので、帰りに撮った。 よくよく読んだら、この日の講座に深…

人形町散歩 東京都中央区

12/13(土曜日)、知り合いに紹介されて「絵地図師と行く下町散歩 人形町今半・甘酒横丁で至福の味を楽しむ」ツアーに参加した。 講師は高橋美江さんという”絵地図師”。描いた絵地図は二百を超え、著書も多い。 地下鉄人形町駅のA6出口で10:30集合、講師の説…

「内藤礼 信の感情」展 @東京都庭園美術館

前回のつづき。 旧朝香宮邸・東京都庭園美術館 リニューアルオープン記念「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」展との同時開催展(2014/11/22~12/25) 休館日が第2・第4水曜日だが12/24は開館。通常は10時~18時で、12/22~25は20時ま…

旧朝香宮邸・東京都庭園美術館 リニューアルオープン記念「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」展

前回のつづき、今回は建物内部。 下記の通り、平日に限り写真撮影ができる。この日は混雑は全く無かったが、ほぼ全員がカメラマン状態になっていた。室内全体を撮ろうとすると入口ドアあたりで構えることになって滞留するので、順番待ちになる場面もあった。…

旧朝香宮邸・東京都庭園美術館(外観) 都指定有形文化財 @白金台(目黒)

事務所から近い場所にある美術館。タクシー使えば5分ほど。 建物修繕のための3年の休館を経てリニューアルオープンしたことを知ったので、平日の昼休みに見学に行った。 正門に近い「目黒教育園前」の信号。公孫樹の葉がたくさん舞っていた。 11/22から12/25…

ニコライ堂(東京復活大聖堂教会) 重要文化財 千代田区神田駿河台

以前、明治大学博物館へ行ったときに、そばにあるニコライ堂を訪れた。 ただし、1回目は葬儀が行われていたので、外から見るだけ。 2回目に訪れたときに拝観できた。 拝観時間は、10月~3月が13:00~15:30、4月~9月が13:00~16:00 拝観には献金が必要…

「古墳出現期社会を土器交流拠点から読み解く ー日本列島大交流時代ー」 講師:北島大輔氏(山口市教育委員会)

12/6土曜日の午後、古墳時代に関しての講演会を聴講した。 会場は大岡山の東京工業大学・蔵前会館。会館の前には、タモリ倶楽部にも出演された東京藝術大学学長の宮沢亮平氏の制作によるイルカとツバメ(東工大のシンボルマーク)をモチーフにした像が置かれ…

東京工業大学 大岡山駅界隈 東京都大田区/目黒区

12/6の土曜日、大岡山の東京工業大学の会議室で、古墳時代の講演会があると聞き、午後から出かけた。 とても充実した内容の講演会だったが報告は次のエントリーとして、今回は開始前の時間で撮った駅前の様子。 東急目黒線・大井町線 大岡山駅 東急目黒線(…

「スソアキコのひとり古墳部」 スソアキコ著

ほぼ日刊イトイ新聞にて、非常に深い古墳レポートを連載されているスソさんの古墳探索記。 スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森) 作者: スソアキコ 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2014/11/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…

「邸宅美術館の誘惑」 朽木ゆり子著  #(遠くの)地元発見伝

(※本エントリではグーグルマップとストリートビューの画像を16枚貼っているのでwifi環境でご覧ください) 著者は美術ジャーナリスト、ノンフィクション作家で、日本版「エスクァイア」の副編集長を務められた方。「盗まれたフェルメール」「フェルメール全…