墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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葛飾区郷土と天文の博物館 常設展示再訪、歯車と土器と黒点と。

前回のつづき。

講演会の合間に、常設展を見学。 

先月来たばかりだが、そのときは子どもの機嫌が(寝起きで)悪く、ゆっくり見る時間がなかった。


 

 この館の目玉は、①寅さん埴輪、②昭和30年代町工場&住居、③プラネタリウム、の3つではないかと勝手に思っている。

③は撮影不可、①は前回撮ったので、再度②の場所へ。

 

・昭和30年代のかつしかの暮らしコーナー
戦後の葛飾の花形産業であったボルト・ナット製造工場と昭和30年代の住居を再現します。今日も町角のどこかで息づいている町工場の歴史をこの展示室でたどってみましょう。 葛飾区の町工場は戦後の経済復興に大きな役割を果たしてきました。(博物館サイトの解説を引用)

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黒光りする重そうな歯車が、今も息づいているようだった。

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下は前回、遊んでいるお子さんがいて、あまり写真を撮れなかった家の中。

復元された住居の茶の間にあるテレビの画面の中では、昭和30年代に活躍したヒーローが当時のままに登場してくれます。また、当時の冷蔵庫や洗濯機など電化製品も展示されています。(博物館サイトの解説を引用)

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居間のとなりの2畳の寝室。ふとんや衣装の柄も30年代っぽい。

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寝室のとなりの台所。「つい最近」まではこれが一般的だった。

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そして1500年前はこれが一般的だった(?)

・御殿山遺跡の古墳時代前期の出土物

左下は管状土錘(かんじょうどすい)という魚網のおもりとして使われた土器。

その右から順に、土師器の坩(かん)、土師器の器台、土師器の甑(こしき)、左上から右に、土師器の壷、土師器の台付甕2点。

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下は立石熊野神社古墳(古墳時代後期・円墳)出土の須恵器の壷(下段)と土師器の甕(上段)

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立石熊野神社古墳出土の人物埴輪頭部(古墳時代後期、複製)

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葛西城址出土の東海系の壷の上部(古墳時代)

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3階の天文展示室にある太陽観察スクリーン

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博物館屋上には全国でも有数の性能を持つ「ニコン製口径30cmのグレゴリー・クーデ式太陽望遠鏡」が設置され、数多くの鏡(超高精度の反射鏡)やレンズを使って「真空の光路(熱で像が揺らがないように)」を通って、展示室の直径1.6mの大きなスクリーンに「生で」映し出される。

晴れていないと見えないが、大きな黒点がはっきり観察できて面白かった。

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たった100円(大人の場合・プラネタリウムは+350円)で、これらがすべて楽しめる、コストパフォーマンスに優れる素晴らしい施設です。