墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

比蘇山古墳(桜井神社) 木造薬師如来座像 愛知県安城市桜井町桜林

前回の、二子古墳の南東端の細道を150mほど南に進むと、桜井神社が墳頂に載る比蘇山(ひそやま)古墳に出る。 

 

右が神社境内だが、歩いてきた細道をそのまま左に行ってみた。

 

木立の中に土盛りが見える。

 

なかなかの高さ。

 

ここはくびれ部か?

 

墳丘上の桜井神社に参拝。

 

拝殿の後ろを見てみる。

 

墳頂いっぱいに本殿の基礎が載っていた。

 

拝殿から参道方向。燈籠の先に比高差1.5mほどの石段がある。ここが前方部?

 

反対側(神社の西側~しかし東側かも?)から見た墳丘。

 

神社の西側は緩く窪んだ谷状になっていた。右が桜井神社。

左奥の竹薮にも山伏塚古墳という直径7mほどの円墳があったようだが見落としてしまった。

 

安城市教育委員会が発行した「桜井古墳群保存管理計画書」の比蘇山(ひそやま)古墳遺跡の項では、墳形は”前方後円(方)墳か”とあり、前方後方墳の可能性も示唆されていた。

「資料編 桜井町の古墳」にて、桜井神社本殿に後円部、拝殿に前方部があったと伝わり、その中で古老の話として本殿改築時に後円部を平坦にしたことが記録されているそうだ。

古墳の規模は、二子古墳と同等の全長 60 mほどとする見解に従うとあり、埋葬施設は不明だが平成11年(1999)、本殿囲い塀の拡張工事で西側から拳大の川原石 100 個以上が出ており、礫床等の主体部が破壊され埋められた可能性が考えられるとのこと。古墳の築造時期は不明。

https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/shisetsu/kyoikushisetsu/documents/siryouhen.pdf

 

境内を東に歩いていると、解説板の立つお堂があった。

愛知県指定文化財 木造薬師如来
昭和33年6月21日指定 高さ143cm 平安時代
桜井神社の本地仏として古くは木造阿弥陀如来像とともに神宮寺に安置されていたと伝えられるもので、市内最古の木像であります。
寄木造で、柳葉状の細い目、肉付きの豊かな頬、衣の形やしわを表すなだらかな線などは、定朝(じょうちょう:平安時代中期の仏師)の様式を残しています。一方、小さく刻まれたら螺髪、面長(めんちょう:顔の長さ)を短くとるなど新しい要素もみられ、藤原時代末期(12世紀頃)の作と判断できます。
安城市教育委員会

 

平安期(12世紀頃)の定朝様の薬師様とのことで、拝観させていただくことに。

 

格子扉の上方からお姿を拝めた。

 

143cmの座像ということは等身大より大きい。重厚な雰囲気のなかに優しさが感じられる仏像だった。