前回の立1号墳からは、北へ進路をとって蒜山(ひるぜん)の四ツ塚古墳群へ。同じ真庭市内ですが車で1時間近くかかります。
まずは古墳群に隣接する蒜山郷土博物館に。
入館料は一般300円。水曜日が休館。
まず目に入るのは四ツ塚古墳群のジオラマ。
目立つ墳丘は1号墳から4号墳の4基ですが、確認されているのは19基で、内16基が現存するとのこと。
かなり前に撮ったと思われる四ツ塚古墳の「情景」
おそらく林の中にある右端から左へ、1号・2号・3号・4号墳。
ジオラマの後ろには13号墳の埋葬施設のレプリカが。中央主体と、左に南主体。
鏡や管玉のある手前が中央主体部の頭側ですね。
横から。
出土品の現物も展示されています。
13号墳からは埴輪も多く出土。
四ツ塚(四つ塚、四っ塚)13号墳の平面図。
造り出しのある円墳(帆立貝式古墳?)で、裾から埴輪列が出ています。
入母屋屋根の棟上に鰹木を載せた家形埴輪。
円筒埴輪とその出土状況の写真。
13号墳の写真。現地は藪でした。
赤く着色されている様子がよくわかります。
その解説。
四ツ塚古墳13号墳の埴輪
1号墳よりもやや古い13号墳からは多くの埴輪が発掘されている。13号墳からは壺形や円筒形埴輪のほか、馬形、鶏(雌雄それぞれ)、人形、家形、水鳥形と様々な埴輪が出土。いずれの埴輪も土に埋もれていた部分を除き、赤く着色されている。全体が赤く塗られた埴輪は鳥取県倉吉地域でよく見られ、山を一つ越えた先にあるこの地域と蒜山地域が文化的に近しいことをうかがわせる。
1号墳の石室内写真も展示されていました。
蒜山の古墳分布図。よく見ると、古墳を示す赤丸が数十個。
旧石器、縄文、弥生時代の遺物も。
こちらは民俗資料のコーナー。
「大宮踊」は、国指定重要無形民族文化財だそうです。
軍関連の資料も。