宇美八幡宮に参拝した後はお隣の宇美町歴史民俗資料館へ。入館無料。
エントランスにいきなり光正寺古墳の埋葬施設のジオラマが。
後円部墳頂に5体埋葬。施設のタイプは3種類。
行ってきたばかりだったのでリアルに感じました。わかりやすかったです。
いざ展示室へ。
弥生時代の展示も豊富。
そして古墳時代へ。
部屋の中央に町指定文化財の、蜻蛉形鞘金具と人馬の絵が描かれた壺が。
蜻蛉形鞘金具は、観音浦南19号墳の出土品。
観音浦古墳群は宇美町ひばりが丘に所在した古墳時代の終わり頃の古墳群です。6世紀末頃から築造され始め、8世紀頃まで追葬されています。町の生涯学習のシンボルマークや、資料館のマスコットキャラクターにもなっています。
人は、ほぼ線。
岩長浦(いわながうら)1号墳出土の「馬の絵が描かれた提瓶(ていへい)」
古墳時代の終わり頃、作られた須恵器です。ヘラのような工具で馬と人が描かれています。
光正寺古墳の出土品。
古墳の解説。
ジオラマも。
第4主体部の大きな甕棺。
光正寺古墳からの出土品。
こちらには浦尻2号墳からの甕や、神領古墳群からの須恵器。
神領・浦尻古墳群(浦尻支群)
浦尻3号墳では平成22・23年に、墳丘・クビレ部や墳丘裾などの7ヶ所で発掘調査を行いました。調査の結果、全長約45mの前方後円墳であることがわかりました。古墳が造られたのは出土した埴輪などから5世紀初頭と考えられます。この古墳群には前方後円墳の他に6基の円墳があります。
浦尻3号墳からの朝顔形埴輪。
正籠(しょうごもり)古墳群からの須恵器。
正籠古墳群
正籠3号墳は昭和63年8月から1か月間発掘調査を行いました。発掘調査は主体部と墳丘クビレ部、前方部裾の3か所で行いました。
調査の結果、正籠3号墳は全長33m前後の前方後円墳であることが確認されました。
出土遺物は、
石室内:鏡、馬具、素環頭大刀、矛、鉄鏃多数、鉄斧、刀子、玉類、須恵器
墳丘:円筒埴輪、土師器、須恵器
など多数の遺物が出土しました。
※前方後円墳は宇美町に現在3基あります。出土遺物や古墳の形状から本墳がその中で最後に築造したものと考えられます。
正籠3号墳からの馬具や武具。
観音浦古墳群からの勾玉、管玉、丸玉。
神領2号墳からの副葬品。
これは見事な首飾り。外側は神領5号墳、内側は正籠3号墳。
観音浦古墳群や湯湧(ゆわかし)古墳群1号墳からの単鳳式環式環頭柄頭。
天園(てんぞの)遺跡からは発掘調査で、弥生時代~古墳時代~中世のものが複合して見つかり、古墳時代の住居跡や滑石製玉作りにかかわる遺構が確認されているそうです。
このほかにも民俗関連の資料も沢山ありましたが、時間の関係で…
公式サイトで画像や解説が見られます。
2024年2月下旬訪問