墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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神領古墳群 福岡県糟屋郡宇美町明神坂

宇美八幡宮・宇美町歴史民俗資料館を訪ねた後は、宇美川を挟んですぐ北側の神領古墳群へ向かいました。

 

丘陵南裾の宇美八幡宮駐車場に停めて、丘を登ります。

 

登った上の奥宮。

 

応神天皇御胞衣浦の標柱。

 

奥宮を西側から。この左の高まりが3号墳だったようですが、よく判らず…

 

奥宮の西側に、おそらく2号墳。

 

その頂部。

 

そこからは、南側に良い眺めが得られました。

 

南側からの墳丘。


西側から。

 

そこに、ちょっと読みにくくなった説明板。

神領古墳群
宇美公園として広く町民に親しまれている公園内に古墳は点在しています。
現在墳丘が残っている古墳は4基あります(ほかに2基墳丘の壊されたものがあります)
発掘調査は昭和53年に2号墳を行い、昭和61年に1号墳の調査を行っています。
この他に弥生時代の墓地が並んでいた神領遺跡が本丘陵の北側にありました。
※古墳群から出土した遺物は、宇美町立歴史民俗資料館に展示しています。

神領1号墳
1号墳は直径16mの円墳で、墳丘外周と中段に埴輪が並べられていました。
埋葬施設は初期の横穴式石室が築かれていました。古墳は墳丘出土の須恵器の年代観から5世紀中頃に築かれたものと考えられます。

神領2号墳
2号運は直径27mの円墳で、墳丘には埴輪が並べられていました。埋葬施設は竪穴式石室(第1主体)と割竹形木棺(第2主体)の2基が墳頂部に並べて築かれていました。竪穴式石室はすでに盗掘されていましたが、石室外の石組から鉄剣、鉄斧、鉄鎌などが出土してます。第2主体は保存状態が良く、埋葬当時を復元することができました。また出土遺物も多く以下のとおりです。
玉類
勾玉:碧玉製2個、メノウ製2個、滑石製1個
管玉:碧玉製約30個、ガラス製2個、メノウ製□個
滑石製臼玉約1000個、ガラス製丸玉約100個、水晶製□個
鉄製針4本、櫛14本、青銅製鈴2個、青銅製鏡1面が出土しました。これらの遺物の状態から、第2主体には3人が同時に埋葬されていたと考えられます。このように2号墳は複数の埋葬施設を有することや、また埋葬方法においても第2主体のように一つの棺に3人も同時に埋葬することなど特殊な古墳であるといえます。2号墳の築造年代は5世紀初頭と考えられます。
宇美町教育委員会

 

こちらは光正寺古墳にあった、神領古墳群の解説部分。

神領古墳群は宇美公園内にあります。現在、円墳が4基確認されています。第1号墳と第2号墳は発掘調査を行っており、その結果、5世紀前半頃に造られた古墳であることがわkっています。古墳の主体部からは鏡・鈴・玉類が出土しており、また、墳丘からはたくさんの埴輪が見つかっています。現在も古墳は公園内に保存されています。

 

そのあたりの北側に1号墳。(だったと思います)

 

丘陵上には慰霊塔も。

 

丘陵からの下り園路。

園路は整備されているので、各墳丘の位置が現地ではわかりづらいのがもったいないと思いました。

2024年2月下旬訪問