墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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那珂八幡古墳 福岡県福岡市博多区那

宇美町の神領古墳群を見た後は、福岡空港そばの那珂八幡古墳を訪ねました。

 

”竹下駅前線”(画面左)という大通りに面しています。右へ入ってすぐのコインパークングに停められました。

 

那珂八幡宮の縁起には古墳に関する記述も。

那珂八幡宮縁起
祭神
八幡神(誉田別尊=応神天皇)
神功皇后(気長足姫尊=応神天皇の母)
玉依姫(竈門神=神武天皇の母)
八幡神は欽明天皇32年(571)宇佐の御許山に出現し、そのあと菱形山の現在地に祭った宇佐神宮が根本である。
八幡信仰は、天平時代から王城鎮護の神の信仰としてはじまり、鎌倉幕府の開府以後からは武神としてあがめられ、武士団の全国浸透につれて八幡神が各地に勧請され、土地の産神として祀られるようになった。
神社の西麓には元宮と称するところがあるが、那珂八幡宮の祭祀のはじめはわからない。
いま、この祭地は、昭和60年3月から7月にかけての調査で、全長75m、後円部直径約47mの、4世紀前半に築かれた九州では最古式の前方後円墳の墳頂にあることが確認された。
福岡平野では最大級といわれる古墳の主体部は、社殿の下にあるため構造は不明であるが、主体部の北側より出土した木棺墓からは青銅製の三角縁神獣鏡1面、硬玉製勾玉1個、碧玉製管玉2個、ガラス製小玉1個が出土した。
その他の出土物には銅戈鋳型片(弥生中期)、弥生時代の土器や鎌倉時代の土師皿、石鍋などがある。

那珂八幡宮の大祭
春の大祭 4月15日
秋の大祭 10月15日

 

その隣には那珂八幡古墳の説明板。

史跡 那珂八幡古墳
市指定 平成4年3月23日
那珂八幡古墳は、那珂から比恵にかけての広大な台地上にあり福岡平野の前方後円墳の中で最も古い古墳である。
古墳の大きさは推定全長85m、後円部の直径約50m、後円部の高さ15mである。
後円部の埋葬施設が割竹形木棺であり、その中に副葬された三角縁神獣鏡などの出土遺物から、この古墳は福岡平野最古の首長墓(4世紀はじめ)と考えられる。
(中略)
平成6年3月 福岡市教育委員会

 

埋葬施設図と、出土品の画像。

 

さあ墳頂へ参りましょう。

 

登って振り返って。なかなかの高さ。

 

拝殿に参拝。拝殿の右寄り地下に1号主体部が眠っているようです。


拝殿の屋根裏には今も奉納されている多くの絵馬が。

 

拝殿前の墳頂。

 

社殿の裏側の様子。

 

そのあたりから得られた西方向の眺め。右奥はアサヒビールの工場。

 

西側の参道を降りました。


降りて振り返って。さきほどの東側参道のものと同じ内容でした。

 

道路を渡って振り返った墳丘。

 

5年前の発掘調査時の新聞記事がまだ読めます。有難いです。

「ヤマトに服属」定説に一石か 福岡市の那珂八幡古墳 北部九州独自の形状|【西日本新聞me】

2024年2月下旬訪問