墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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鳥屋八幡古墳(1号墳・2号墳) 宮城県黒川郡大和町鶴巣鳥屋天ケ沢山

鳥屋八幡(とやはちまん)古墳は、前回の山畑横穴群から南に12㎞程、仙台中心部から北北東に17㎞程、西川が吉田川に合流する手前の丘上の立地。

 

ファミリーマート黒川鶴巣店のすぐ裏に標柱と、古い解説板があります。

鳥屋八幡古墳等遺跡
大和町で明確に古墳時代遺跡といえば、まず鳥屋八幡古墳(Ⅰ・Ⅱ号墳)とこの山地周辺にある窯跡であろう。これらの発掘調査に大和町文化財保護委員会の委嘱をうけた「鳥屋八幡古墳発掘調査団」(東北大教授 高橋富雄団長)により、昭和41、2年にわたって実施された。この古墳(Ⅰ号墳)は鳥屋八幡神社のすぐ裏山にあり、墳丘の規模は東西、南北両径とも16~17m前後で横穴式円墳である。さらに玄室(棺を納める質)、羨道部(玄室への通路)が残っていることは、この古墳の価値を極めて高いものにしている。昭和42年には当古墳の南西500mほどの地にある円墳(Ⅱ号墳)と、付近にある窯跡の調査の完了をみた。
これらの調査保存作業については、鳥屋遺跡保存会の方々、地主さらに鳥屋地区の方々、老若男女を問わず協力を惜しまなかった。その結果東北地方でも一、二を競うほど完全な形で原型を維持保存できるよう施設されたのである。
大和町文化財保護委員会

 

そこから八幡神社へ参道を。

 

2022年9月上旬で、コスモスが咲き始めていました。


石段を上がって拝殿へ。

 

振り返ると、良い眺め。

 

拝殿左手に、古墳へ向かう道があります。

 

ここからは山道。蜘蛛の巣が無数にかかっていました。

 

ほどなく1号墳に到着。

 

標柱あり。横穴式石室を持ちます。

 

立って半年の真新しい説明板でした。

宮城県指定史跡
鳥屋八幡(とやはちまん)古墳
指定年月日:昭和43年12月13日
鳥屋八幡古墳は、丘陵上で斜面を削ったり土を盛り上げたりして造られた墓です。平面形が円形の円墳で、ここにある1号墳と、250mほど西にある2号墳の2基が確認され、昭和41年に1号墳の発掘調査が行われています。
1号墳の直径は約18m、高さは北側で約3m、南側で約4.5mです。内部は横穴式石室といい、遺体を安置する部屋である玄室と、外から玄室に入るための通路である羨道が、石を組み合わせて造られています。玄室の平面形は中央部がやや膨らむ胴張りの縦長です。この古墳は古墳時代後期に造られ、当時の有力者が葬られたものと考えられています。
令和4年3月 大和町教育委員会

 

回り込むと開口部。しっかり施錠されています。

 

柵の隙間からフラッシュで。

側壁が傾いた圧で曲がったパイプが…

 

奥壁にピントが合わず。床の框石に合ってしまいました。


開口部を背にして。


開口部の背面側から。墳頂には切り株。

 

1号墳を横目に、2号墳へ向かいます。


ここからが結構遠かった。(直線距離では200m程ですが)

 

到着して安堵して。

 

墳丘裾を一周。開口部は見当たらず。


墳頂の様子。

 

やってきた方向。