墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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徳島市立考古資料館  徳島県徳島市国府町西矢野字奥谷

渋野丸山古墳を見学した後は当初は徳島空港に戻る予定でしたが、徳島市立郷土資料館を経由しても間に合いそうだったので立ち寄りました。

 

周囲の雰囲気に溶け込むような、瓦屋根の平屋建物。

 

展示も充実。

 

古墳時代コーナーには、訪ねたばかりの渋野丸山古墳の埴輪群!

前方後円墳の出現
古墳時代前期前半(3世紀後半)、鮎喰川流域の気延山に県内最古級の前方後円墳である宮谷古墳が築造されます。
結晶片岩の割石を用いる竪穴式石室には重圏文鏡や鉄製品が副葬され、前方部からは三角縁神獣鏡が出土しています。
また、古墳時代前期後半(4世紀後半)、気延山に奥谷1号墳が築造されます。奥谷1号墳の墳丘には円筒埴輪がめぐり、盛土による前方後方墳としては県内唯一の特異な存在です。

 

宮谷古墳から出土した三角縁神獣鏡と同笵鏡の分有関係図。興味深いです。

 

渋野丸山古墳の円筒埴輪・朝顔形埴輪。

 

形象埴輪の破片も。盾形埴輪、家形埴輪。

 

靭形埴輪、盾形埴輪。

 

草摺形埴輪、そして舟形埴輪も!

 

笊形や小型丸底壺の土師器。

 

渋野丸山古墳の模型の右には、恵解山(えげやま)古墳群の出土品。

 

箱式石棺を集中的に用いる古墳群ですが、甲冑を主体とする武器・武具など副葬品が豪華。

 

そして、この考古資料館の”裏山”に、奥谷1号墳(県内唯一の前方後方墳)や宮谷古墳(県内最古の前方後円墳)があることを周辺マップを見て知りました。

 

もう帰りの時間が迫っていましたが、パネル展示のある「矢野の古墳」まで行ってみることにしました。

(2023年10月中旬訪問)