徳島市立考古資料館をさっと(すみません!)見学後、資料館のすぐ西にピンが立つ「矢野の古墳」へ向かいました。グーグルマップでは徒歩2分と出ますが…
空港へ向かう時間でしたが、考古資料館のパネル展示を目にしてしまったので、数分ならと。
資料館を出て、古墳のある方向を。
予想外の傾斜を早足で。
資料館で写したマップを見ると、一旦上がってから降りる感じでした。
途中に置かれていた石材。文字を写す余裕もなく。
「矢野の古墳」に3分ほどで到着。
県指定史跡 矢野の古墳
昭和28年7月21日指定
矢野の古墳は気延山東端の標高約24m地点につくられた直径約17.5mの円墳である。南側に開いた全長約11.5m、高さ2.8mの両袖式の横穴式石室の石材には徳島県産の結晶片岩が使用され、棺をおさめる玄室の手前に前室という区画をもつ、徳島県内でも珍しい複室構造を持つ。石室の奥の壁に2mを超える大きな石材を使用し、天井は上に行くほど狭くなる持ち送り構造によってその高さを確保している。
石室の床には平らな河原石が敷き詰められており、発掘調査の結果、須恵器・土師器・金環などが出土した。これらの特徴から古墳は6世紀後半につくられ、7世紀頃まで埋葬に使用されていたことがわかった。また石室の入口付近から平安時代の土器も出土しており、祭祀などが行われていたようである。
矢野の古墳は徳島を代表する終末期古墳として重要であるとされ、昭和28年に県の史跡に指定された。
徳島県教育委員会
写真のとおりの、大きくて入りやすい横穴式石室です。両袖式。
手持ちライトを持たずに登るという…
フラッシュの電池残量はありました。見事な石積みです。
奥壁を背にして。
付近から見えた遠景。正面奥が眉山だと思います。
さらに登ったところに奥谷1号墳(県内唯一の前方後方墳)などもありますが、ここでタイムアップ。「次の訪問機会を作り」ました。
以上が2023年10月中旬の徳島日帰り墳行の報告となります。