墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「大江戸のお富士さん 富士信仰と巡る富士塚」 by 東京都神社庁教学委員会

先日、亀戸浅間神社を参拝した際、社務所でお守りを見ていたら富士塚の本が販売されていたので思わず購入してしまいました。 2017年1月に発行された「大江戸のお富士さん」 価格は1800円、東京都神社庁教学委員会 富士信仰研究部会監修によるものですが、写…

東京人7月号と、”ドボ博”

坂茂展を見にTOTOギャラリー・間へ行った際、2階の書店で雑誌を購入した。 「東京人7月号」の特集は「土木地形散歩 心躍るドボ景Best10」 江戸期からの歴史を受け継ぐ「ドボ景」が、詳しい地図や資料とともに、東京スリバチ学会の皆川典久氏、法政大学教授の…

「蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)」周防柳著

こちらも、乙巳の変から壬申の乱あたりまでの時代を舞台とする小説。 蘇我入鹿の娘が生き残っていたという設定のストーリーは一つの恋愛有り小説(?)であると同時に、小説では脇役である歴史の主役の面々がどこまでが史実かがわからないほど、そうであったか…

「キトラ・ボックス」 池澤夏樹著

古代と現代の1300年を繋いだ、面白い小説でした。 特に古代の場面は、当時を生きた人々の気持ちが小説ならではの設定で迫真に描かれており、思わず引き込まれました。 古代の古墳造りや現代の遺跡発掘作業のシーンもあって、古墳ファンには特におすすめです…

「海の向こうから見た倭国」 高田寛太著

3世紀後半から6世紀前半の”古墳時代”の日朝関係の歴史を、日本列島と朝鮮半島南部の古墳を手掛かりに読み解いていくという非常に興味深い本でした。 海の向こうから見た倭国 (講談社現代新書) 作者: 高田貫太 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/02/15 メ…

「おれの細道 江戸東京狭隘路地探索」 黒田 涼 著

もともと古墳探訪をテーマとしたブログのはずが、神社や建物や坂道など雑多になっている感がありますが、最近は細道に惹かれることも多いこの頃、そんな「好事家」向けに照準を合わせたガイドブックがあった。 おれの細道 〜江戸東京狭隘路地探索〜 作者: 黒…

水稲荷神社 富塚古墳 甘泉園 東京都新宿区西早稲田3丁目

前回のつづき。 実は「東京 記憶の散歩地図」を見てここに来たのは、天祖神社東の水稲荷に「富塚古墳」が記されていたからだった。 東京 記憶の散歩地図 作者: 小池壮彦 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/03/28 メディア: 単行本 この商品を含む…

日無坂・富士見坂界隈、山吹之里の碑 東京都豊島区高田

前回のつづき。 村川家見学の後、薬罐坂からの道を南に向かい目白通りへ。 西に向かって歩いていると日本女子大の向かい側で発掘調査が行われていた。 歩道橋の上から。 「文京区目白台1丁目18番14号・埋蔵文化財発掘調査」の看板。発注者は日本女子大学。敷…

「大東亜戦争 敗北の本質」 杉之尾宜生著

著者は元防衛大学助教授で、過去に「失敗の本質」や「戦略の本質」「撤退の本質」などを著された(いずれも共著)杉之尾宜生氏。 大東亜戦争 敗北の本質 (ちくま新書) 作者: 杉之尾宜生 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/07/06 メディア: 新書 この商…

「思想する住宅」 林望著

2011年に単行本で出た本が文庫版で出版されていた。 戦後から現在に継続している日本人の住宅に対する考え方を、本当にそれでよいのかと問い、解決策のヒントを提示されている。 思想する住宅 (文春文庫) 作者: 林望 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015…

三島喜美代展 @アートファクトリー城南島 

最近手にとった本: 日本列島「現代アート」を旅する 日本列島「現代アート」を旅する (小学館新書) 作者: 秋元雄史 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/06/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る そこに紹介されていた常設展示を見に行った。 …

「今までにない職業をつくる」 甲野善紀著

自分は著者の甲野氏について「古武術の研究家」であり、猛稽古や鍛錬の世界で術を身につけられている方というイメージを持っていましたが、この本を読んでそれが覆されました(よい意味で) 今までにない職業をつくる 作者: 甲野善紀 出版社/メーカー: ミシ…

「写真と地図でめぐる軍都・東京」 竹内正浩著

「地形で読み解く鉄道路線の謎」 の著者、竹内正浩氏による本。 写真と地図でめぐる軍都・東京 (NHK出版新書 457) 作者: 竹内正浩 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2015/04/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 以下の、表紙裏案内文…

「地形で読み解く鉄道路線の謎」 竹内正浩著

たまたま手にした本ですが、ハマりました。 明治~昭和初期の古い時期と比較対象できる地図、高低差を3~5m単位で色分けした地形がわかりやすい地図がふんだんに掲載されている上に、豊富な現地写真や昔の写真資料もあって、思わず引き込まれてしまいました…

「辰野金吾 美術は建築に応用されざるべからず」 河上眞理・清水重敦著

よく晴れた日曜日、家事都合で外出はできなかったのですが、かわりに面白い本を読むことができました。 辰野金吾 (ミネルヴァ日本評伝選) 作者: 河上眞理,清水重敦 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2015/03/14 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

「大軍都・東京を歩く」 黒田 涼著

何気なく手に取った本でしたが思わず引き込まれ、立ち読みでは済まなくなっていました。 以下が表紙裏の案内文。 ”場”が語る歴史を歩いて味わう 近衛師団司令部だった東京国立近代美術館。高射機関砲の台座が残る千鳥が淵。第三連隊兵舎が不思議な形で残る国…

「青のパティニール 最初の風景画家」 石川美子著

素晴らしい本でした。 青のパティニール 最初の風景画家 作者: 石川美子 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2014/12/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 以下が表4に記された内容紹介。 16世紀初めのネーデルランドの画家パティニール。残…

「一度は行ってみたい 街並発見 美しい日本の町64」 瀧山幸伸著

著者は「ジャパン・ジオグラフィック」という非営利の教育サイトを2003年から運営されている方。 通信員(協力が必要)かクラスメイト(月/300円)になると、著者や通信員の方々がアップした日本各地の街並や史跡の写真・動画を見ることができます(掲載点数…

「日本木造遺産 ~千年の建築を旅する~」 藤森照信・藤塚光政著

裏表紙にある下記の紹介文そのままの、読み応え・見応えのある素晴らしい本・写真集でした。 こんな木の建築が日本にあったとは! 建築史・藤森照信と写真家・藤塚光政の建築家の最強ユニットが旅した全国の奇想天外な、驚くべき日本の木造建築の数々。全国…

「知識ゼロからの古墳入門」 広瀬和雄監修

古墳時代を専門とする考古学者、広瀬和雄先生が監修した入門書。 知識ゼロからの古墳入門 作者: 広瀬和雄 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/01/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 幻冬舎の「知識ゼロからの」シリーズのひとつなので、古…

「山城へGO!」 萩原さちこ・西股総生 共著

思わず買ってしまった「山城めぐり」の本。 山城だけでなく丘城も平城も含め、戦国時代の土造りの城の楽しみ方がわかりやすく、かつ詳しく紹介されている。 「はじめに」によれば、「歴史的な知名度や観光地としての認知度ではなく、城の設計(縄張り)を楽…

「スソアキコのひとり古墳部」 スソアキコ著

ほぼ日刊イトイ新聞にて、非常に深い古墳レポートを連載されているスソさんの古墳探索記。 スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森) 作者: スソアキコ 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2014/11/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…

「邸宅美術館の誘惑」 朽木ゆり子著  #(遠くの)地元発見伝

著者は美術ジャーナリスト、ノンフィクション作家で、日本版「エスクァイア」の副編集長を務められた方。「盗まれたフェルメール」「フェルメール全点踏破の旅」など何冊も著書があります。 この本では、著者が15年以上にわたって訪れたヨーロッパとアメリ…

「川はどうしてできるのか」 藤岡換太郎著

たまたま手に取った本。とてもエキサイティングな内容でした。 著者は地球科学がご専門の理学博士。「しんかい6500」に51回も乗船され、「海はどうしてできたのか」「山はどうしてできたのか」の著書もあります。 川はどうしてできるのか (ブルーバックス) …

「はじめての土偶」 監修:武藤康弘監修 取材・文:譽田亜希子

現在上野で開催中の国宝展では、11/16から国宝土偶5体が一堂に会しているはず。 それらをはじめとした土偶の全体像を、テーマ別にわかりやすく解説したガイドブック。A4版の大きさを目いっぱいつかった写真がつかわれており、縄文時代の造形美が伝わってき…

「東京古墳散歩」 文:まりこふん 漫画:ヨザワマイ

11/30発売の本ですが、アマゾンで入手できました。 古墳の味わい方のポイントが楽しく描かれています。 古墳を目の前にして熱くハイテンションになるまりこふんさんと、その姿を一歩引いて描きながらも少しずつ萌えていくヨザワマイさんの様子に、読んでいる…

「古代史謎めぐりの旅 ヤマトから平安へ」 関裕二著

同じ著者による、古代史への旅シリーズの続編。前回は出雲、北九州、東北、奈良への旅でした(文末に前回記事) 今回は、奈良ではじまり京都・大阪で終わりますが、下関、しまなみ海道、岡山・倉敷の吉備の国、伊勢、名古屋、長野、そして関東が数か所含まれ…

「日本の樹木」 舘野正樹著

日光植物園・園長の著者が自ら撮った写真が、とても印象的な樹木図鑑。 カラー新書 日本の樹木 (ちくま新書) 作者: 舘野正樹 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/10/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 表紙の裏の内容紹介のところに「自…

「図説 西洋建築の歴史」 佐藤達生著

サブタイトルは「美と空間の系譜」 著者は名古屋の大同大学副学長、西洋建築史専門。 西洋建築をギリシア建築(古典系)とキリスト教建築(中世系)の2つの流れで明快に説明されており、とてもわかりやすい建築解説書でした。 図説 西洋建築の歴史: 美と空…

「美術、応答せよ!」 森村泰昌著

サブタイトルは「小学生から大人まで、芸術と美の相談室」 美術、応答せよ!: 小学生から評論家まで、美と美術の相談室 (単行本) 作者: 森村泰昌 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/07/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 文章がとても読…