本
3年ぶりぐらいで、本のテーマ。 「最高の任務」も最高で涙溢れましたが、今回も。そもそも涙腺がかなり緩くなっているということも考えられます… 今回は特に”ロケ地”が自分にとって非常に身近な場所(自宅が新浦安で実家が西国分寺)であり、主人公が修学旅…
今回からは、2023年10月上旬に訪ねた岡山墳行になります。 岡山駅前で車を借りて最初に向かったのが、郁文堂書店庭瀬店。 書店は、わたなべ生鮮館の建物内にあります。 スーパーの一画に書店、その一画に古墳の特設コーナーが! 前方後円形の棚です。 健康と…
大きな本でちょっと値が張りますが(5500円。自分は図書館で借りました…)最近読んだなかで非常にハマってしまった本でした。 彫刻の歴史: 先史時代から現代まで 作者:アントニー ゴームリー,マーティン ゲイフォード 東京書籍 Amazon 彫刻家アントニー・ゴ…
2021年7月に、国書刊行会から刊行された本です。 定価7,840円ですが、自分は図書館で借りました。 これだけは見ておきたい世界のお墓199選 作者:ローレン・ローズ 国書刊行会 Amazon 裏表紙のコピーは「世界で最も興味深く珍しい墓地への、心に残る美しいガ…
この本は2014年8月の発行。 GA JAPANで1999年1月から2014年3月(亡くなられた月)まで連載された、旅の記録93話。 安西水丸 地球の細道 作者:安西 水丸 ADAエディタトーキョー Amazon 多分まだ半分も読んでいないと思いますが時たま本棚から手に取って、1話2…
今年の5月末に刊行された本です。 東京のぼる坂くだる坂 (単行本) 作者:ほしおさなえ 筑摩書房 Amazon 東京の17の坂エリアを舞台とした小説でした。 一話一話が順番に、ひとつのストーリーとしてつながっているところに、作家の手腕を感じました。 主人公は…
とっかかりは新聞の書評欄だったと思います。図書館で借りました。 ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ 作者:乗代 雄介 国書刊行会 Amazon 読み始めでいきなり面食らったというのが正直なところでした。国書刊行会から発行された分厚い本ですが前半に数十…
今年の7月に発行されたばかりの本でした。 建築の難問――新しい凡庸さのために 作者:内藤廣 みすず書房 Amazon 著者の内藤廣(1950~)は早稲田大学で吉阪隆正に師事し、菊竹清訓事務所を経て独立事務所を構え、その後に東京大学教授、3.11後の数多くの復興委…
こちらは読み終えたばかりの本ですが、最高に面白かったです。 土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎 作者:竹倉 史人 晶文社 Amazon 博物館や資料館で何度も見てきた縄文時代の土偶ですが、自分は本や博物館での解説にあるように、土偶は妊婦を表…
著者経歴を見ると、ロシア文学者・詩人とありました。 チェーホフの山 作者:工藤 正廣 未知谷 Amazon 日本人のロシア文学研究者のMr.雪村(ガスパジン・セッソン)が1990年代にサハリンを訪ねるという、旅ものの物語。 現地の文学者や作家と交流したり、チェ…
この”旅”は1981年に南サハリンの故郷を2週間だけ訪ねた作家、李 恢成(り かいせい:イ・フェソン、1935~、樺太真岡郡真岡町生まれ)のドキュメンタリーでした。 サハリンへの旅 (講談社文芸文庫) 作者:李恢成 講談社 Amazon 著者が家族(全員ではない)と…
サハリン島に関する書物の原典は、このチェーホフの旅日記であることを、今回初めて知りました。 サハリン島 (上巻) (岩波文庫) 作者:チェーホフ 岩波書店 Amazon 岩波文庫の新品はアマゾンでは結構高く出ていますが、以前に東京・八重洲ブックセンターの文…
ロシア・アヴァンギャルド的な表紙デザインにも惹かれて、何気なく手に取った(図書館で借りました)本ですが、実に壮大なスケールの疑似世界が広がっていました。 サハリン島 作者:エドゥアルド・ヴェルキン 河出書房新社 Amazon 作者のエドゥアルド・ヴェ…
2019年下期・第162回直木賞の受賞作、「熱源」もサハリン(樺太)を主な舞台とし、樺太アイヌを主人公とした物語です。(史実をもとにしたフィクション) 2020年本屋大賞にノミネートされた作品でもあります。 【第162回 直木賞受賞作】熱源 (文春e-book) 作…
これから何冊か、ロシア領サハリン島関連の本を紹介したいと思います。 サハリン島(樺太)になんとなく興味を持ったのは、2015年にワタリウムで見た石川直樹の写真ででした。 watari-um, 石川直樹 奈良美智 ここより北へ 展覧会 Naoki Ishikawa, Yoshitomo …
近年の発行で、前方後円墳をはじめとする古墳についての全容を、豊富な実例とともに素人にもわかりやすく解説された本がこちらになると思います(2019年12月発行) 前方後円墳とはなにか (中公叢書) 作者:広瀬 和雄 中央公論新社 Amazon 470頁の読み応えのあ…
古墳についての入門書は近年結構出版されていますが、こちらは2021年8月12日発行の最新刊です(すでに購入可能) 知られざる古墳ライフ: え? ハニワって古墳の上に立ってたんですか!? 作者:譽田 亜紀子 誠文堂新光社 Amazon 譽田さんはこれまでにも、縄文時…
今年の5月に刊行された本です。 アクセサリーの考古学: 倭と古代朝鮮の交渉史 (歴史文化ライブラリー 522) 作者:高田 貫太 吉川弘文館 Amazon 著者の本の購入は3冊目。 いずれの本も、古墳時代の倭国と朝鮮半島との関係について、墳丘や出土品という”現物”を…
築造当初の古墳の墳丘を飾り立てていたのが埴輪です。 古墳の墳丘そのものが埋葬者の力を可視化する装置でしたが、かつて墳丘に並びたてられていた埴輪も、その力を見せつける仕掛けのひとつでした。(埴輪の無い古墳もあります) これまでにいろいろ古墳を…
いい本に出合いました。 明治の建築家 伊東忠太 オスマン帝国をゆく 作者:ジラルデッリ青木美由紀 ウェッジ Amazon 明治から昭和初期にかけて築地本願寺など数々の名建築を手掛けた建築家・建築史家の伊東忠太(1867~1954) は、1902年の3月から1905年の5月…
あまり外に出られない昨今の機会で読んだ本の中で、面白かった何冊かを紹介させていただきます(母数は多くありませんが) 深大寺の白鳳仏: 武蔵野にもたらされた奇跡の国宝 作者:貴田 正子 春秋社 Amazon 本の表紙は平成29年に国宝指定となった東京都調布市…
著者の清岡氏は読売新聞文化部記者の方。 「西アジアでの日本人研究者による発掘調査の成果を一般の方に知ってもらう本を出せないか」という東京文化財研究所(安部雅史氏)からの相談を受けて、その地域で発掘調査を行う第一線の研究者に直接インタビューし…
中央区明石町の聖路加病院・タワーの近くには、「タイムドーム明石」という郷土博物館とプラネタリウムを併せた施設(郷土天文館)がある。 タイムドーム明石(中央区立郷土天文館) 中央区ホームページ 江戸のインフラや建物、市場や歌舞伎、居留地関連など…
9月20日、広瀬和雄先生(国立歴史民俗博物館名誉教授)による講義を聴講する機会を得た。主催は朝日カルチャーセンター新宿教室。 昨年12月に出版された本をもとにした、”エキサイティングな”内容で、質問にもしっかり答えていただけて、非常に充実した3時間…
今日のニュースで、あの事故から15年経ったことを知りました。 その日、テレビで流れた映像に衝撃を受けましたが、15年前に自分が読者であったブロガーの方(鉄道系の内容だったと思いますが、結構頻繁に見てました)が事故に巻き込まれていたことを後で知っ…
こちらの本を読んで、とても面白かったので。 洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年 作者: 布施英利 出版社/メーカー: 論創社 発売日: 2018/09/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 著者の布施英利氏は1960年生まれ、東京芸大で美術解剖学を専攻…
先日、亀戸浅間神社を参拝した際、社務所でお守りを見ていたら富士塚の本が販売されていたので思わず購入してしまいました。 2017年1月に発行された「大江戸のお富士さん」 価格は1800円、東京都神社庁教学委員会 富士信仰研究部会監修によるものですが、写…
坂茂展を見にTOTOギャラリー・間へ行った際、2階の書店で雑誌を購入した。 「東京人7月号」の特集は「土木地形散歩 心躍るドボ景Best10」 江戸期からの歴史を受け継ぐ「ドボ景」が、詳しい地図や資料とともに、東京スリバチ学会の皆川典久氏、法政大学教授の…
こちらも、乙巳の変から壬申の乱あたりまでの時代を舞台とする小説。 蘇我入鹿の娘が生き残っていたという設定のストーリーは一つの恋愛有り小説(?)であると同時に、小説では脇役である歴史の主役の面々がどこまでが史実かがわからないほど、そうであったか…
古代と現代の1300年を繋いだ、面白い小説でした。 特に古代の場面は、当時を生きた人々の気持ちが小説ならではの設定で迫真に描かれており、思わず引き込まれました。 古代の古墳造りや現代の遺跡発掘作業のシーンもあって、古墳ファンには特におすすめです…