墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

「チェーホフの山」 工藤正廣 著

著者経歴を見ると、ロシア文学者・詩人とありました。

 

日本人のロシア文学研究者のMr.雪村(ガスパジン・セッソン)が1990年代にサハリンを訪ねるという、旅ものの物語。

 

現地の文学者や作家と交流したり、チェーホフ山にあるサナトリウムでの「先住民・囚人・移住農民・孤児、それぞれの末裔」との深い語らいを経て”魂の瞬間”に触れるという、詩のような世界(実際に詩が主役でもありますが)を味わうことができました。

 

美しい表紙カバーはハマナスの花びら。ハマナスはロシア語でローザ・モルスチーニスタヤ、「しわしわのバラ」と言うそうです。

 

自分がこれまでに読んだサハリン島関連の本は以上ですが、同じ場所が舞台となっていながら全く異なる世界が立ち現れていて、ますますサハリン島に興味が湧いてきました。

機会があれば実際に訪ねてみたいです。