古代と現代の1300年を繋いだ、面白い小説でした。
特に古代の場面は、当時を生きた人々の気持ちが小説ならではの設定で迫真に描かれており、思わず引き込まれました。
古代の古墳造りや現代の遺跡発掘作業のシーンもあって、古墳ファンには特におすすめです。
”現場”には昨年11月に行きました。
石棺をボックスとしたタイトルのつけ方は上手いと思いましたが、「石棺」を辞書で引くと、sarcophagusとありました。
精巧な彫刻などを施した大理石製の古代の石棺を意味し、その語源はギリシャ語「肉を食べるもの」で、石棺石材が死体を急速に分解すると考えられたある種の石灰岩であったことから来ているそうです。
(stone coffin を併記する辞書もあり)