墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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2014-01-01から1年間の記事一覧

東山御物の美 足利将軍家の至宝展 三井記念美術館 @日本橋

11/8の土曜日の午後に行ったが、閉館前の16時ごろに入館したので混雑はなく、見たい作品も一人で鑑賞できる数分間があった程でした。 10/4から始まり11/24までの、美術館開館10周年(2015年)記念特別展。 足利将軍家、特に3代義満と6代義教が集めたものを…

「日本の樹木」 舘野正樹著

日光植物園・園長の著者が自ら撮った写真が、とても印象的な樹木図鑑。 カラー新書 日本の樹木 (ちくま新書) 作者: 舘野正樹 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/10/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 表紙の裏の内容紹介のところに「自…

旧前田家本邸 重要文化財 @東京都目黒区駒場公園

11/3、連休の最終日、昼から目黒の旧前田家本邸へ出かけた。 東京文化財ウィーク期間の特別企画でボランティアガイドによるクイズラリーが実施されていた(10/25~11/3) 旧前田家本邸は普段も月・火を除いて毎日公開しているが、上記期間中は「金唐紙(きん…

古墳を壊して造営した藤原京 ~ニュースより

今朝(11/7)の新聞に掲載されていた記事 <a href="http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014110601001382.html" data-mce-href="http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014110601001382.html">古墳つぶして藤原京造営 奈良、都の中枢部 - 47NEWS(よんなな…

本田家住宅主屋・薬医門 国登録有形文化財 @東京都国立市谷保

前回のつづき。 谷保古墳での古墳ツアー終了後に、そこから徒歩5分ほどの場所にある江戸期の民家を見に行った。こちらも東京文化財ウィークの一環での期間限定公開物件。 歩道が狭い甲州街道を500m近く東に進む。 途中に「やぼろじ・やまもりカフェ」という…

下谷保古墳群(しもやぼこふんぐん)、解体中の国立会館 @東京都国立市谷保

前回のつづき。 正面は府中市西府町から歩いたきた道で、国立インターに続く切り通しでこちら側とは分断されている。右の木立は崖線斜面の植生。 左正面の建物の向こうにかつて下谷保6,7号墳があり、進路指示板の左あたりには3号墳があった。 上記の写真の位…

谷保東方遺跡(やぼとうほういせき) @東京都国立市谷保

前々回のつづき。 武蔵府中熊野神社古墳から再び西府駅近くのアンダーバスを南にくぐって崖線際へ。 このあたり新駅が出来てからの新築戸建てが建ち並ぶが、残っている畑地もある。 すぐに府中崖線西府町緑地に出る。 目の前にNECの巨大な工場群があるが、南…

国指定史跡・岩屋古墳と房総のむら(千葉県栄町) 「歴史を感じる場所」 #地元発見伝

地元・千葉県で、最も人を集める歴史を感じる場所は成田山でしょうが、そこから北東に車やバスで20分の場所に、龍角寺古墳群(114基)があり、その中に方墳としては日本第2位の大きさを誇る岩屋古墳があります。 古墳時代も終わりごろの7世紀前半~中頃の築…

国指定史跡 武蔵府中熊野神社古墳(再訪) @東京都府中市西府町

前回のつづき。 西府駅南口の御嶽塚古墳を見たあと、アンダーパスを通って一旦北口に出る。 栗畑の横の道を通り、マンションの間の歩道を抜けるとすぐに甲州街道に出た。左の建物が武蔵府中神社古墳展示館、右が熊野神社でその奥に巨大な甲羅のような古墳が…

御嶽塚古墳群(みたけづか) @東京都府中市西府町(にしふちょう)

連休中日の11月2日、東京文化財ウィーク2014の一環でくにたち郷土文化館が開館20周年記念秋季企画展「くにたち発掘」関連事業として開催した「遺跡(史跡)ってなあに? ~遺跡に行ってみよう!~」に行った。 往復はがきで応募したら前日の11/1に案内通知…

「図説 西洋建築の歴史」 佐藤達生著

サブタイトルは「美と空間の系譜」 著者は名古屋の大同大学副学長、西洋建築史専門。 西洋建築をギリシア建築(古典系)とキリスト教建築(中世系)の2つの流れで明快に説明されており、とてもわかりやすい建築解説書でした。 図説 西洋建築の歴史: 美と空…

旧島津公爵邸(清泉女子大学本館)by ジョサイア・コンドル 東京都指定有形文化財 @品川区東五反田

こちらも東京文化財ウィークの特別公開事業の一環。 10/29に一日だけの期間限定公開があった(予約不要、入場無料) 旧島津公爵家袖ヶ崎本邸洋館 1915年(大正4年)竣工 ジョサイア・コンドル設計 (上記は、庭園のある南側のから見たところ。) まずは台地…

建築物文化財のグレード(指定や登録の意味、レベル)について

このところ、歴史ある建築物を立て続けに見たので、文化財としての建築物の位置づけについて調べてみようと思いました。 下記は去年の東京文化財ウィーク時に訪ねました。 <a href="http://…

旧磯野家住宅・銅御殿(あかがねごてん) 重要文化財 @文京区小石川

こちらも東京文化財ウィークの特別公開物件。 パンフの説明は次のとおり。 「実業家の磯野敬が建設した近代和風住宅です。主屋の屋根と外壁に銅板が張りめぐらされている外観から『銅御殿』と 呼ばれています。明治末から大正初期にかけての和風建築の粋を凝…

旧細川侯爵邸(和敬塾本館) 幽霊坂 @文京区目白台

東京文化財ウィークのパンフレットを見て申し込んだ「特別公開」物件。 一般公開は年に一度、この機会だけ。 上記のパンフレットでは、旧細川侯爵邸は下記のように説明されている。 「都内における戦前最後の洋風豪邸で、当時の上流社会の生活がうかがえます…

鳥尾坂 東京カテドラル(カトリック関口教会) @文京区関口3丁目

前回のつづき。 鳩山会館を見学した後、谷筋の音羽通りを渡って、対岸の丘を上る。 通ったのは鳥尾坂(とりおざか) 「(すぐ北にある)鉄砲坂が人力車や馬車には急すぎたので、明治の軍人・鳥尾小弥太が私財を投じて開いた坂」(「大江戸坂道探訪」山野勝著…

鳩山会館 @文京区音羽

10月26日の日曜日、午後から家族で洋館見学に。 東京文化財ウィークの一環の、目白台にある旧細川邸・和敬塾の見学ツアーに参加することができた(16時の回)ので、その前の時間で、近くにある鳩山会館を訪ねた。 音羽通りに面した「鳩山」と表札のある門を入…

「美術、応答せよ!」 森村泰昌著

サブタイトルは「小学生から大人まで、芸術と美の相談室」 美術、応答せよ!: 小学生から評論家まで、美と美術の相談室 (単行本) 作者: 森村泰昌 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/07/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 文章がとても読…

世界最古の絵巻、国宝・絵因果経が見られる醍醐寺展 @渋谷区立松濤美術館

松濤(しょうとう)美術館のリニューアル特別展「御法に守られし醍醐寺」展を見に行った。 サブタイトルは「国宝 過去現在絵因果経、15メートル36センチ全場面、”期間限定”いっきに初めて公開します!!」 絵因果経の今後の全場面展示は10/28~11/3、11/18~…

「路面電車すごろく散歩」 鈴木さちこ著

琵琶湖クルーズからの帰り、京都駅まで京阪電気鉄道大津線に乗った。たまたま下記の本に出会って、京阪電気軌道大津線の「地下、山岳、路面を走るスーパーカー」という題でのエッセイが魅力的だったので。 本に書かれていたとおり、浜大津の駅を出ると国道16…

琵琶湖古墳クルーズ 湖上編(後編)

琵琶湖クルーズは北端に近づいてきた。 船は菅浦(すがうら)へ。 今は県道がついているが後ろには山が迫り、かつては舟しか交通手段がなかった陸の孤島だった。(この場所も含めてクルーズでは、滋賀県文化財保護協会の大沼芳幸氏、辻川哲朗氏による詳しい…

琵琶湖古墳クルーズ 湖上編(前編)

前回のつづき。 石山寺駅から浜大津駅までは京阪電車で20分ほど。電車はここから路面走行区間になる。左が京都、右が坂本方面。 浜大津駅からデッキを歩いた目の前に大津港のターミナルがあった。予約していた「琵琶湖古墳クルーズ」のチケットを買って列に…

石山寺 滋賀県大津市

前回のつづき。 膳所本町から再び京阪電車石山坂本線に乗る。琵琶湖古墳クルーズのスタートは浜大津駅から徒歩5分の大津港。9:30集合で、この時点で7時。石山寺(いしやまでら)の開門が8時と早いので、こちらのお寺にもお参りすることにした。 石山寺行き…

茶臼山古墳・小茶臼山古墳 滋賀県大津市秋葉台

前回のつづき。 日の出前の琵琶湖を見たところで早朝散歩をしている方に古墳の場所を聞いたら、すぐ横に石段があると教えていただいた。 「もう少し明るくなってからの方がいいわね」と言われたが、空は明るくなってきているので、そのまま進んだ。すぐに石…

琵琶湖古墳クルーズ2014 往路

琵琶湖から古墳を眺めるツアーがある、と「古墳にコーフン協会」さんのサイト(文末にリンク)で知り、車中泊の日帰りで行ってきました(下記の、上の方の案内) 琵琶湖汽船と安土城考古博物館、滋賀県文化財保護協会のコラボレーション企画。ボディコピーを…

「印象派の水辺」 赤瀬川原平著

芥川賞作家でもある赤瀬川原平氏”選”の画集。 手に取るのに程良い大きさ、軽さ。 [新装版] 印象派の水辺 作者: 赤瀬川原平 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/07/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る モネとシスレーが多く…

「ちいさな城下町」 安西水丸著

村上春樹本の装画・挿画でも著名だった安西水丸氏。 2014年3月に逝去された後の6月に発行された旅のエッセイ集。 オール読み物に連載された17+書き下ろし3、計20の城下町。ちいさな城下町 (文春文庫)作者:水丸, 安西文藝春秋Amazon村上市(新潟県) 行田市…

日本国宝展 東京国立博物館 @上野

10月15日から始まった「日本国宝展」、最初の金曜日夜間開館 (午後8時まで)で見に行った。 18時台に入ったが混雑はなく並ばずに入場、館内でも人垣が二重になる場所はあまりなく絵巻物類も少し待てば間近で見られ、人の肩ごしであればどこでも見られるよう…

大崎の跨線橋(百反歩道橋) 撤去完了

旧大崎跨線橋(百反歩道橋)が、すっかり取り払われてしまった。 4ヶ月前の6月時点の写真(再掲載) 昭和43年(1968年)築造とのことなので、46歳でバトンタッチということ。 自転車等の場合にトンネルを通らざるを得ず、危険だったという理由もあるようだ。 …

高倉塚古墳 東京都府中市

くにたち郷土文化館を見た後に、直線距離で3km程離れた高倉塚古墳を見学した。 JR南武線の線路の南側、分倍河原駅から300mほどの場所の住宅地の中で、分梅町一丁目公会堂(小さな建物)の隣。 高倉塚古墳 円墳 直径約20m 高さ2.5m 北側入口から。 道が狭…