墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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鳥尾坂 東京カテドラル(カトリック関口教会) @文京区関口3丁目

前回のつづき。

鳩山会館を見学した後、谷筋の音羽通りを渡って、対岸の丘を上る。

通ったのは鳥尾坂(とりおざか)

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「(すぐ北にある)鉄砲坂が人力車や馬車には急すぎたので、明治の軍人・鳥尾小弥太が私財を投じて開いた坂」(「大江戸坂道探訪」山野勝著より)だそうだ。

「大江戸坂道探訪」 日本坂道学会会長 山野勝著 - 墳丘からの眺め

 

坂上から振り返った眺め。「車」用に作られたから道幅は広い。

右は蓮光寺、正面は首都高5号線。

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坂を上りきると独協中学・高等学校があり(野球部が練習していた)、その隣に東京カテドラルがある。

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目白通り側に入口がある。建物入口は左側(西側)に回り込んだところ。

設計は丹下健三。上から見ると屋根の最頂部が十字架形になっている(グーグルの航空写真でよくわかる)

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以下は教会HPより。

「前聖堂は第二次世界大戦で全焼しましたが、ドイツのケルン教区の支援とカトリック教会内外の多くの方の協力によって再建されました。丹下健三氏の設計により、昭和38年(1963年)に起工、昭和39年(1964年)12月8日落成、献堂式が行われました。

特徴的なカーブを描く八面のコンクリートの壁を垂直に近く立てた構造で、天井は大十字架をかたちづくっています。外装のステンレス張りの輝きは、社会、人々の心の暗闇を照らすキリストの光を思わせるものです」

大聖堂の建築 | カトリック東京カテドラル関口教会

 

十字形の周囲(古墳であればくびれ部か)のステンレス外装の微妙なカーブが美しい。

1962年に設計コンペが行われ丹下健三に決定。1964年12月に竣工ということは2ヵ月後に満50歳ということになるが、全く古さを感じないどころか今でも斬新さが感じられた。

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ちなみに施工は大成建設。テレビの番組で(美の巨人?)長いステンレス板をつなげていく職人技を見たような気がする。

 

中は2000名を収容できる広さで約2500㎡、40m近い高さを持つコンクリート打ちっ放しの大空間。

内部の撮影不可だったが、HPに写真がある。


 

たまたま見学しているときに結婚式が始まった。バージンロードを歩む姿を見て、新婦の父に感情移入してしまいました(・・・長女15歳)

パイプオルガンのバッハ、美しいソプラノが流れ、大勢の方々が祝福されていて、厳かで素晴らしい式でした。