墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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2014-01-01から1年間の記事一覧

四軒在家古墳 くにたち郷土文化館 東京都国立市

3連休の中日、府中の実家に行くついでに、2つの古墳群を探訪した。 このあたり、多摩川が削った段丘が数段あり、崖線上に複数の古墳群が発掘されている。まずは、国立市の四軒在家(しけんざけ)古墳を訪ねた。 JR南武線矢川駅から徒歩10分。2001年に国立市…

TOCビル 屋上からの眺め(台風一過) @五反田

トピック「台風一過」について 10/14 12時過ぎの青空。東京では朝のラッシュに影響がなくて感謝。 事務所のそばのTOCの広い屋上では、きれいな山並みが見えた。 7月末に来たときは薄曇りで遠望はなかった。 <a h…

「使える失敗学」 畑村洋太郎著

東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会・元委員長である畑村氏が「失敗学の膨大な研究成果の中から、はじめて個人レベルで使えるものをまとめた」本。 著者は、成功者たちはみな「大きな失敗を的確に予防し、小さな失敗を活用して成功を手に…

「日本史の謎は地形で解ける 環境・民族編」 竹村公太郎著

旧建設省で近畿地方建設局長、河川局長などを歴任された著者による、「日本史の謎は地形でとける」3部作のひとつ。 他の本も読ませていただいたが、地形から歴史を読むこと、現地を訪れて自らが感じること・推理することを実践されていて、とても面白い。 …

前廣神社 千葉県市原市西広

前回のつづき。 市原埋文センターに山倉1号墳の発掘調査時の写真があった。 場所は山倉ダムのすぐ西側、国道297号・大多喜街道沿い。 昭和49年当時までは道路にもぎりぎりかからずに残っていたが、調査後に削平され、今は住宅が立ち並んでいて跡形もない。 …

いちはら埋文講座 「古墳築造プロジェクトをさぐる ~山倉1号墳~」 市原市埋蔵文化財調査センター

10月11日(土)、先月にひき続いて市原へ、古墳講座を聴きに行った。 今回は、埋文センターの近くの山倉1号墳(現在は消滅)から出土した埴輪や石材の研究から、古墳の造られ方とその背景を読み解く、大変興味深いテーマだった。 はじめに古墳時代全般の解…

前方後円形マンホール(蓋) @本郷・東大構内

東京大学の本郷構内に、前方後円墳形のマンホールの蓋があると聞き、実物を見に行った。赤門から入ったらそこら中にマンホールの蓋があったが、丸い形ばかり。 人に聞くのもなんだか恥ずかしいので、三四郎池の横を通り、病院の方へ行っても見つからず、真剣…

蛇穴山古墳 群馬県前橋市総社町

今回の最後の訪問地。 宝塔山古墳の墳丘上から見た蛇穴山(じゃけつさん)古墳(写真中央) 総社公民館・図書館の駐車場の一部のようになっている。 左が蛇穴山古墳、中央右奥が宝塔山古墳、右が総社公民館・図書館。なんとここに総社資料館代替施設があるこ…

宝塔山古墳 群馬県前橋市総社町

前回のつづき。 今回探訪の総社古墳群の盟主、宝塔山古墳へ。 愛宕山古墳から中学校グランド沿いの細い道をクネクネ行くと、四隅を石垣に囲まれた古墳の角に出くわした。 一辺55mの大きさ。 別の隅には墳丘頂上(11m)への上り口もあった。 墳丘上には「宝…

愛宕山古墳 群馬県前橋市総社町

前回のつづき。 本日のメイン、宝塔山古墳を目指して歩いていると、学校(前橋市立第6中学校)の横に「総社古墳群 見学者用駐車場」とあった。 後ろの盛り上がりを気にしながら道なりに進むと「愛宕山古墳」の標柱があった。 お墓以外はなさそうと思いながら…

二子山古墳 群馬県前橋市総社町

前回のつづき。 高崎駅で時間が空いたので、上信電鉄ホームの旅の味たかべんで、肉そばを食べた。 上越線のりばのホーム。左の電車通過中が4番線、右が2番線で、正面先に八高線の3番線ホームがあった。 2番線の水上行きの乗る。 4駅目の群馬総社駅で下…

群馬八幡神社 群馬県高崎市八幡町

前回のつづき。 二子塚古墳の後、駅に戻る途中にある群馬八幡神社へ参拝した。 八幡八幡宮(やわたはちまんぐう)とか、「やわたのはちまんさま」と呼ばれているそうだ。 呼び方がぐるぐる回っている感があるが、そもそもの「八幡」の読み方についてはgooが…

八幡二子塚古墳 群馬県高崎市八幡町

前回のつづき。 観音塚古墳からは歩いて駅へ向かった。すると途中にも大きな古墳があった。 駐車場のチェーンはかかっていたが、中に入らせていただいた。 前方後円墳のようだが説明板等がないので、現地では名前もわからなかった。 ・八幡(やわた)二子塚…

観音塚古墳 群馬県高崎市八幡町

10/5の日曜日、台風が近づく中での雨天だったが、前日郡山往復で使ったJR東日本の「週末パス」がフリーエリア2日間乗り放題で、エリアに東京地区も含んでいるため、翌日も結構遠くまで往復できることを「発見」し、雨天墳行した。 石室なら雨でも影響は少な…

郡山市ふれあい科学館スペースパークの展望ロビー @郡山駅前

前回のつづき。 金屋からバスで郡山駅に着いたのが13時5分くらい。 朝、来たときに気になっていた駅前のビルがあったので寄ってみた。 23階にプラネタリウムがあるというので早速見ようと思ったら、13時に始まったばかり。途中入場不可で次回は15時からとの…

大安場史跡公園 ガイダンス施設 福島県郡山市

前回のつづき。 古墳の丘から林の中の道を降りてきて、ガイダンス施設へ。 (施設の外観を撮り忘れてしまいました) 「お祭り」の日だったので出店が2つ。小学生が作ったお菓子は丘から降りてきたら売り切れで、たこやきと唐揚げ(各300円)を買って芝生のベ…

東北地方最大の前方後方墳 国指定史跡 大安場(おおやすば)古墳まつり 福島県郡山市

10月4日(土曜日)、郡山の大安場(おおやすば)古墳で「古墳まつり」が開催されるという情報があったので、家族(上の子が学校で除く)で出かけてきた。 JR東日本の週末パス、大人8,730円、子供2,560円を買ってみた(+新幹線代) 郡山駅前バスターミナル。…

米軍の地上戦・戦争映画(10作品+1)

「沖縄シュガーローフの戦い」の本の紹介のところで、「自分が見たどの映画より壮絶だった」と書いたので、一応、自分が見た作品(10本+1)を掲げておきます。 プライベート・ライアン [DVD] 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・…

「知られざる大英博物館 第3集 日本」 NHKスペシャル DVD

自分は本でしか見られなかったNHKスペシャル「知られざる大英博物館」 <a href="http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/09/20/210000" data-mce-href="http://massneko.hatenablog.com/entry/2014/09/20/210000"&am…

「久米村(クニンダ)~琉球と中国の架け橋~」展 @沖縄県立博物館

沖縄県立博物館で開催されていた企画展。2014年10月19日まで。大人500円。 久米村(クニンダ)は、沖縄県庁のすぐ北西側、福州園のある現在の久米エリアにあって、明朝時代に福建から「先端技術」を持って移住してきた人々で構成されたコミュニティーだった…

対馬丸記念館 波上宮 ○や(まるや)食堂 沖縄県那覇市若狭

浦添グスクから那覇空港へ向かう途中、市内の対馬丸記念館に寄った。 大人500円 AM9時~PM5時 木曜定休 入口横にある対馬丸の模型。 1944年8月21日に那覇を出港した「学童集団疎開」船は翌日に米潜水艦の魚雷攻撃で沈没。乗員1788名の内、1482名が犠牲に。学…

国指定史跡 琉球国中山王陵・浦添ようどれ 浦添グスク 沖縄県浦添市

浦添グスク・ようどれ館から一旦道路に出て、その先へ100mほど進むと駐車場があり、公園のようになっている(入園無料) 少し上って左に下りると「浦添ようどれ」 門扉があって、AM9時からPM6時まで開門。 整備された石段を降りていく。 右は珊瑚岩の崖だが…

浦添グスク・ようどれ館 沖縄県浦添市

嘉数高台公園の展望台から見えた場所をカーナビで見たら「浦添城跡」とあった。 城の記号を指であてて目指したが墓地の中に出てしまい、迷っていたら丘の南側に上り口があった。博物館があったのでまず立ち寄った。 ・浦添市グスク・ようどれ館 大人100円 AM…

嘉数高台公園(嘉数高地) 沖縄県宜野湾市嘉数

沖縄県立博物館を見学した際に戦争遺跡の地図があり興味を惹かれたので、9月27日の土曜日、羽田に戻る前の時間で車を借りて行ってみた。 南部へは昨年訪れたので嘉数(かかず)高台のトーチカを目指した。 初めに海軍砲台跡を見ようと思って航空自衛隊那覇基…

慶良間(キラマ)チージ (シュガーローフ) 沖縄県那覇市おもろまち(那覇新都心)

【再掲載の写真】 おもろまちの大きなショッピングセンターの前、目抜き通りの交差点。 右手の大きなビル・那覇新都心センタービルの左手の写真中央に、上部が波打った建造物が半分顔を出している。 近づいて行くと丘の上の「水道用タンク」全体が見えてくる…

「沖縄シュガーローフの戦い」(続きの後編)

前回のつづき。 著者による「はじめに」の部分です。 本書の調査をするにあたって、多くの海兵隊員と親しくなった。背の高い者も低い者も、物静かな人物とも、にぎやかな人物とも、負傷したものとも、そうでない者とも。彼らの職業もさまざまだった。億万長…

「沖縄シュガーローフの戦い」(続きの前編)

前回のつづき。 本の内容をもう少し紹介します。 米軍側がなぜ苦戦したかについては、米軍側のリーダーの作戦ミスもあるように書かれていました。 日本軍の速射砲が米軍戦車の装甲を破壊する力を持っていたこともありますが、シュガーローフヒル(安里52高地…

「Killing Ground on Okinawa  沖縄シュガーローフの戦い」 James H. Hallas著 猿渡青児訳

副題は「米海兵隊地獄の7日間」 昨年の夏にはじめて読んで、今回沖縄に行くにあたって再読した。 沖縄 シュガーローフの戦い―米海兵隊地獄の7日間 作者: ジェームス・H.ハラス,James H. Hallas,猿渡青児 出版社/メーカー: 光人社 発売日: 2007/03 メディア:…

沖縄県立博物館(続編) 沖縄県那覇市おもろまち

前回のつづき。 縄文時代の土器、石器類のコーナー。 こちらは爪形文土器(つめがたもん)のレプリカ。 指先で文様をつける「ヤプチ式」や、爪先で文様をつける「東原式」などがあるそうだ。(時代はわからなかった) 古墳でもよく出土する、貝輪の制作工程…

沖縄県立博物館 沖縄県那覇市おもろまち

9月26・27日、那覇での仕事の合間に史跡などを訪ねる機会があった。 那覇空港のモノレール(ゆいレール)の駅から。ポイントがくねくねと動いていた。 沖縄県立博物館・美術館 ゆいレール「おもろまち」駅から徒歩10分。 南側の正面入口。 設計は、石本建築…