11号墳の壁画を見た後は、尾根上に戻って2号墳へ。
川島2号墳は全長5.6mの横穴式石室を持ちます。
川島2号墳
川島2号墳は直径16m、高さ2.5mの円墳で、内部には前室と玄室の2室があり、全長5.6mの横穴式石室が築かれています。石室入口は破壊され、一部石材が失われていました。石室には花崗岩が使われています。
昔から開口していたため副葬品はあまり残っていませんでしたが、石室および古墳の周囲から須恵器、耳環、勾玉、切子玉、小玉、鉄鏃、刀子が出土しています。6世紀後半に作られた古墳です。
平成8年(1996)に川島1号墳、10号墳とともに市指定史跡となりました。
扉が開けられ、玄室には照明も。
奥壁は右側に三角の大石。左は中型の石を積み上げています。
左の積み方は途中から内側にせり出しています。
せり出している部分を。
奥壁を背にして。
玄門から前室、羨道を。
前室と羨道との境の床面。
2号墳のすぐ隣に1号墳。
こちらの石室は全長7m。
川島1号墳
川島1号墳は直径17m、高さ2.8mの円墳で、墳丘の裾にはあ馬蹄形に周溝が廻っています。内部には前室と玄室の2室があり、全長7mの横穴式石室が築かれ、玄室の奥壁には石棚があります。石室には花崗岩が使われています。
昔から開口していたたので副葬品はあまり残っていませんでしたが、石室および古墳の周囲から須恵器、鉄器片が出土しています。6世紀後半頃につくられた古墳です。
平成8年(1996)に川島2号墳、10号墳とともに市指定史跡となりました。
前室から玄室を。
同じ位置からフラッシュで。
奥壁の上部には石棚。厚みがありすぎて「棚」という雰囲気ではなく。
”石棚”の下部。
玄門にしゃがんで石棚の上部、天井を。
石棚を背にして。
玄門上部にも大きな石が。
玄門から前室を。
前室の床面。
装飾古墳の11号墳だけでなく、1号墳・2号墳の石室も見応えがありました。
1号墳は開口部の反対側から登れる仕様になっていました。左は2号墳。
墳頂の様子。
置かれているのは周囲の眺望説明。かつては木々が繁っておらず、眺めが得られたそうです。
1号墳から2号墳を。
左下が駐車場で、以前に来た際その左奥の林からイノシシに睨まれました。
1号墳と2号墳との間。
1号墳の西側の斜面、竹林に3号墳。
園路の反対側に12号墳。柵の向こうに小さな開口部が見えていました。
2024年4月20日訪問
この後に小正西(おばさにし)古墳の石室公開へ寄るつもりでしたが、帰りの時間が近づいていたので、またの機会としました。