墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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川島古墳群・前編(10号墳・11号墳) 福岡県飯塚市川島

令和6年度、遠賀川流域の古墳・遺跡の同時公開では、1日でその内の4つを見学しました。

 

公開リストとガイドマップは王塚装飾古墳館のサイトで見られます。

王塚装飾古墳館|遠賀川流域古墳・遺跡同時公開|

 

最後に訪ねた場所が、川島古墳群となりました。

 

昨年9月にも墳丘を見に来たのですが、イノシシに睨まれて退散。

イノシシに睨まれる@川島古墳公園 & 帰路の機窓から - 墳丘からの眺め

 

古墳公園として整備されていて6基の古墳を見ることができますが、石室に入れるのは年に2回の”同時公開”時に限られていました。

川島古墳公園案内
昭和63年(1988)、道路改良工事中に古墳(川島古墳)が発見され、飯塚市教育委員会で発掘調査を行ったところ、貴重な装飾古墳であることが明らかとなりました。
遠賀川上流域における装飾古墳としては、桂川町の王塚古墳(国特別史跡)、宮若市の竹原古墳(国指定)に次いで3番目に発見されました。この川島古墳(川島11号墳)は学術的価値の高さにより、平成4年(1992)に県指定史跡となりました。他に市内の装飾古墳は、西徳前にある山王山古墳があります。
川島古墳公園は、装飾古墳の保存をはかり、郷土の歴史学習の場として公開・活用するため、近接する3基の古墳(川島古墳群、市指定史跡)を含めて整備され、平成10年(1998)4月に開園しました。
川島古墳、川島古墳群はいずれも6世紀頃に築造された古墳で、当時この一帯を支配していた豪族の墓と考えられます。
出土品は、飯塚市歴史資料館に収蔵・展示しています。
令和元年(2019) 飯塚市教育委員会

 

駐車場から階段を上がった尾根上にて受付。馬形埴輪親子のオブジェがあります。

 

担当の方に、まずは10号墳から案内していただけました。

川島10号墳は天井石を失った横穴式石室。

 

羨道側から。玄室にも入れます。


そして、駐車場とは反対側の斜面にある川島11号墳へ。

 

可愛らしい墳丘ですが

 

貴重な装飾古墳です。

川島古墳(11号墳)
川島古墳は6世紀後半につくられた直径15mの円墳で、内部には前室と玄室の2室を持つ全長7mの横穴式石室が築かれています。石室には花崗岩が使われ、玄室の奥壁には巨大な鏡石を置き、その上に石棚があります。鏡石には、現在黒色に見えますが、構築時は緑または青で人物、円文等が描かれていました。
昭和63年(1988)に発見され、金環、ガラス小玉、丸玉、銀製空玉(うつろだま)、琥珀製棗玉、碧玉製管玉、馬具(轡・金銅製雲珠・辻金具)、大刀、刀子、鉄鏃、須恵器、土師器等が出土しています。
川島古墳は、遠賀川上流地域において桂川町王塚古墳や宮若市竹原古墳に次いで3番目に発見された装飾古墳です。平成4年(1992)に福岡県指定史跡となりました。この他、飯塚市内の装飾古墳は、山王山古墳(西徳前)があります。

 

昭和の終わりに道路工事で”発見”された横穴式石室。羨道側壁が開いているので本来の開口部側は閉塞されています。

 

撮影不可ですがガラス越しに、大きな奥壁に描かれた人物像・円文・三角文をじっくり観察することができました。

 

テントにて須恵器の展示がありましたが、時間に余裕がなく通過。

2024年4月20日訪問