歓喜院聖天堂のある妻沼の街で、魅力的な近代建築に立ち寄りました。
街の中心を南北に通る道路(県道341号・太田熊谷線)沿いに残っています。
昭和6年築の産科医院だったそうです。
国登録有形文化財 坂田医院旧診療所
登録年月日:平成16年7月23日
所在地:熊谷市妻沼1420
昭和6年に建てられた産科医院。建築面積216.72㎡、鉄筋コンクリート造、平屋立て。直線を基調としたモダンスタイルでまとめられる。玄関ポーチを付け、正側面をスクラッチタイル貼りとする洋風近代建築物。
内部は畳敷きの待合室やタイル貼りの手術室などを機能的に配置しており、簡素ながら、壁や天井、建具などに当時の流行を取り入れた端正なデザインが見られる。街道に面した敷地正面に広くアプローチを設け、洋風の外観を見せる建物は、建設当時、妻沼の家並みにおいて、近代化のシンボル的存在であったといえよう。
昭和50年代前半まで使用されたが、改造がなく建設当初の状態を残しており、この地方における近代建築の貴重な遺構である。
平成18年3月 熊谷市教育委員会
大きな車寄せ。
「スクラッチタイル貼り」とのことですが、煉瓦を丁寧に(縦積の箇所も)積んだような感じです。
玄関のガラス越しに内部を。
そこから左に進んだ角。窓上の意匠も凝ってますね。
建物の短辺側の壁面。
回り込んだ裏側はむき出しコンクリート。
反対側の短辺へ。
回り込んで車寄せに戻りました。
ここで撮影された映画が標柱に。
映画などのロケ地として人気があるようです。
坂田医院旧診療所 | 熊谷について | 熊谷のことならくまがやねっと
坂田医師のお孫さんのコメントも。
2022年8月下旬訪問