太田市でいくつか古墳を訪ねた後は、利根川を南に渡って熊谷市へ。
前から訪ねてみたかった、妻沼(めぬま)歓喜院へ。
雨が一旦止みました。四脚門から入ります。
緑が濃い参道。奥に貴惣門。
本殿の聖天堂に到りました。
拝観料700円。
解説板あり。
国宝 歓喜院聖天堂
妻沼聖天山は、治承3年(1179)、齋藤別当実盛公がこの地に大聖歓喜天を祀り開基したことに始まります。
その本殿である「歓喜院聖天堂」は、享保20年(1735))から宝暦10年(1760)に掛けて、林兵庫正清及び正信らによって建立されました。歓喜院聖天堂は、拝殿・中殿・奥殿を結ぶ権現造の建築様式であり、その各所に豪華絢爛な極彩色の彫刻が施されています。奥殿を中心に丸彫や透彫、地紋彫等の緻密な彫刻技法が用いられ、その上に漆塗りや極彩色が加わり、荘厳性を極致まで高めています。
日光東照宮の創建から百年あまり後、装飾建築の成熟期となった時代に、棟梁の統率の下、東照宮の修復にも参加した職人たちによって、優れた技術が惜しみなくつぎ込まれた歓喜院聖天堂は、近世装飾建築の頂点であると言えます。そして、このような建物の建設が民衆の力や願いによって成し遂げられた点が、文化史上高い価値を有すると評価されています。
平成15年から平成22年に掛けて歓喜院聖天堂の保存修理工事が実施され、極彩色の彫刻世界が蘇りました。
平成24年7月9日に、歓喜院聖天堂は、国宝に指定されました。この国宝指定は、埼玉県の建造物として初の栄誉です。
平成26年3月 熊谷市教育委員会
熊谷市のサイトに詳細解説あり。
拝殿の背後に、豪華な装飾の本殿が続いていて、神社の建築のような感じでした。
まさに絢爛豪華。
青空だったらもっと映えたかも。
それぞれの彫刻群にストーリーがあります。
背面側。
次回は解説を聴きながら鑑賞したいと思います。
「近世装飾建築の頂点」が、保存修理で甦っていますね。
2022年8月下旬訪問