墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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伊方古墳(石室公開) 福岡県田川郡福智町伊方

戸山原(とやんばる)古墳の墳丘”のみ”を見た後は、13㎞ほど北の伊方(いかた)古墳を再訪。

 

昨年9月に、扉の外から石室を覗きました。

massneko.hatenablog.com

 

雨が強く降っていましたが、仮設テントに担当の方がおられ、石室内へ案内していただけました。

南東に向けて開口。

 

墳丘の東は下り斜面で、その先には遠賀川の支流・彦山川のさらに支流が流れています。

 

その説明板。前回は下部が草で隠れていました。

県指定史跡 伊方古墳
昭和52年4月9日指定
伊方古墳は、今から1400年くらい前、古墳時代の終わり頃に造られたお墓です。
どんな古墳か調べるために発掘調査をしたところ、石室へ続く道である墓道や墳丘をとりまく溝である周溝が見つかりました。墳丘の大きさは直径約32mの円墳と考えられます。内部の石室は前室、玄室という二つの部屋がある複室構造の横穴式石室で、確認できる部分の長さは13.6m、高さは玄室で2.95mあります。この石室は花崗岩の巨石を使っているのが特徴で、一番奥の壁に使われている石は幅2.3m以上、高さは2.5m以上もあります。
また、発掘調査では副葬品という古墳のお供えされた様々な遺物も見つかり、馬に乗るための道具である馬具や須恵器などの土器、身につける装身具などがありました。

これほど大きな墳丘や石室を持つ古墳は県内でも少なく、埋葬された人物は、当時の方城を中心とした地域で大きな権力を持っていたと考えられます。
平成16年12月 福智町教育委員会

 

”開いた扉”に高揚しつつ。

 

花崗岩の巨石に圧倒されます。羨道から前室・玄室を。

 

前室から玄室を。


玄室の奥壁。

 

左右の側壁も表面は平滑です。

 

天井石には、ライン状の模様が入っています。

 

奥壁を背に。

 

前室から開口部。

 

羨道から外を。

素晴らしい石室、眼福でした。

雨の中、待機して案内いただいたご担当者さま、誠にありがとうございました。

2024年4月20日訪問