前回のつづき、この日の最後に訪ねた墳丘が高柳銚子塚古墳。
朝に訪ねた小城町の茶筅塚古墳から、佐賀平野北縁を九州横断自動車道に沿うように、ほぼ東北東に一直線に20数㎞、点々と連なる古墳を巡ってきました。
県道から枝道を500mほど北へ行くと、遮るものがない中に可愛らしい(?)墳丘が。
2台ほど停められる駐車場あり。そのそばの説明板。
県史跡 高柳大塚古墳
この古墳は6世紀後半に作られた前方後円墳です。
墳丘は全長30m、内部主体は複室の横穴式石室で、県内でも最大規模の石室です。玄室の奥壁と側壁には1枚の巨石を使用しています。
石室はすでに盗掘されていましたが、周溝の中から須恵器の壺、甕、高坏、土師器の高坏等が出土しました。
平成8年3月
実測図部分。頭が大きめの幼児体型(?)
全長30mと墳丘は小ぶりではありますが
開口部からして大きな横穴式石室を持ちます。
立ったまま、すっと入れる羨道。
平滑な巨石の壁に圧倒されます。ここは前室。
いざ玄室へ。
奥壁の一枚岩。このような平滑面は自然のものを見つけたのか、それとも磨いたのか…
スマホ広角で玄室を。
天井石も巨大。
奥壁を背にして。
玄室左右の袖石も大きい!
玄室袖石の間に立って、前室を。
羨道部にて、開口部を。
墳丘を、前方部右裾側から。
前方部に上がらせていただいて後円部を。右下が開口部。
後円部に渡って振り返った前方部側の南方向。広がる佐賀平野。
後円部から北方向。すぐ先100mを高速道が横切っています(四角い穴が、”函渠”ですね)
西方向。
東方向。
この先9㎞の、背振山地東南裾(鳥栖市の弥生が丘)にも名墳の集中エリアがありますが、時間の都合で次の機会としました。