前回の久保泉丸山遺跡から東北東に6.5㎞ほど、やはり高速道に近い場所に伊勢塚古墳あります。
そしてここは交通量の多い県道51号沿い。
左に入って右への階段を上がりますが、すぐ近くに車を停めるのは難しいです。
階段を上がった先で開口部がこちらを向いていました。
そこから振り返って、樹木越しに西側の眺め。
北の脊振山地から伸びる細長い舌状台地の根元あたりに立地しますが、その南に1.5㎞~3㎞に、あの吉野ケ里遺跡が展開。
大きな開口部です。
入口脇の解説。
県史跡 伊勢塚
昭和28年11月3日指定
県内屈指の前方後円墳で、全長78.4m、前方部幅28m、後円部径36m、後円部の高さ約7mの規模である。現在、前方部と後円部との中間を切断して県道が通っている。
墳丘は、前方部2段・後円部3段に築かれ、周溝などの施設は認められない。墳丘全体に円筒埴輪が廻らされており、後円部からは人物埴輪片も確認されている。また葺石の存在も認められている。
内部主体は後円部中央部に西に開口する長大な羨道を持つ横穴式石室で、全長は16.7m、玄室の長さ3.8m、幅3.2m、高さ4mで、巨大な花崗岩を用いドーム状に築かれている。玄室奥壁に赤色の円文が描かれていたが、現在では肉眼での識別は困難である。
伊勢塚は、墳丘及び横穴式石室とともに県内屈指の規模をもち、壁画系装飾古墳として学術上価値が高い。築造年代は、墳丘・横穴式石室の形状および埴輪等の出土遺物より6世紀中頃と考えられる。
石室内部の見学は神埼町教育委員会にご連絡ください。
昭和63年3月31日 佐賀県教育委員会 神埼町教育委員会
が、厳重に施錠されています。解説に、石室内部の見学は教育委員会にご連絡くださいとあるので、次の機会にはぜひそうしたいと思います。
柵の間から。羨道の側壁は見事は一枚岩。
奥壁をズームで。
今でも高さのある後円部。
3段築成の2段目。
本来は後円部の先、写真の右奥へと前方部が続いていた墳丘ですが。
現在は県道51号によって袈裟斬りに。
対岸の前方部の断面(?)
伊勢塚の近辺、国道51号の南側には、グーグルマップを見るといくつかの古墳のピンが立っています。そのうちのひとつの西ノ田古墳の近くへ行ってみましたが…
上記の駐車場の左側の藪の中ですが入れる状況では無かったです(自分には)