墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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京都大学総合博物館 京都府京都市左京区吉田本町

前回までの、まいまい京都古墳ツアーに参加するにあたり、京都に泊まっていくつかの名所巡りをしましたので、そのご報告も。

 

京都大学の総合博物館は今回初めて訪ねました。

京都大学吉田キャンパスにあって、最寄り駅は出町柳駅。基本は月・火休館で、入館料400円。

自然史、文化史、技術史のエリアに分かれていますが、今回は文化史(の考古部分)のみを見学。

博物館について – 京都大学総合博物館

 

エントランスを入ったすぐ、展示室前の天井の高いホール内に石棺が置かれています。

 

迫力の長持形石棺は久津川車塚古墳の後円部から出土したもので重要文化財。5世紀のもので、「中期の大古墳の石棺を代表する例」とのこと。

 

逆側の角から。6枚の板石から成っており、底石、側石にも縄掛け突起があります。


こちらの家形石棺2基で、手前の蓋石が薄いものは、京都市西京区大枝の福西古墳のもの(7世紀)
底石2枚・側石4枚・蓋石2枚から成り、側石はホゾで組み合わされており、京都盆地北部での地域色を持っているそうです。

奥の家形石棺は、畿内での典型的な形で、大阪府柏原市高井田の平尾山古墳群(6~7世紀)から。

 

3列・24個の脚をもつ陶棺も(7世紀・京都市西京区石見上里)

 

短辺側から。

 

展示室内がまた凄い。

 

蓋形埴輪は京都府宇治市の庵寺山古墳から(4~5世紀)
全形を知ることのできる数少ない資料だそう。


立ち並ぶ圧巻の円筒埴輪。

 

とてもリアルな靫形埴輪(庵寺山古墳・4世紀末)

 

矢の刃が上向きに収納されています。

 

こちらも4世紀末、三重県伊賀市の石山古墳から。両肩上の翼みたいなものが無いタイプ。


実際にこんな模様が描かれていたんでしょうがリアル!

 

家形埴輪のバリエーション。三重県伊賀市の石山古墳から。

 

寄棟屋根。窓が閉まっている?

 

大きく張り出す切り妻。

 

屋根表面の二重円は何を現わしているのか、気になります。

 

その家形埴輪を見つめるように甲冑が。

 

正面側から。京丹後市のニゴレ古墳(5世紀)出土のものの復元です。

 

1年前に訪ねた墳丘でした。感慨深いです。

ニゴレ古墳 京都府京丹後市網野町島津 - 墳丘からの眺め

 

韓国での出土品も展示されています。

 

復元された「出」形の王冠。慶州の金鈴塚(新羅)から。


金製耳飾りは実物のようでした。

 

高句麗将軍塚の貴重な写真も。


親子4人で見学したので、「抑え気味」でしたが、ときどき妙な声を出していたようです。