墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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大塚古墳(経塚・大塚古墳群) 熊本県玉名市天水町立花

前回の小塚古墳から道なりに350m東へ向かうと大塚古墳が現れます。

後円部の先端側から。

 

後円部を横(北側)から。

現地では、この北側にかつて前方部があったと勘違いしていました。

 

こちらは玉名市歴史博物館にあった解説。

経塚・大塚古墳群(熊本県指定史跡)
金峰山系三ノ岳から天水町の立花と部田見にのびる丘陵上には4世紀~5世紀に造られた大塚古墳・小塚古墳・経塚古墳・経塚西古墳の4基の古墳が連続するようにあります。この古墳群は有明海沿岸の古墳の変遷を知る上で大変重要なものであるとして批正10年に熊本県指定の史跡になりました。
●大塚古墳
経塚・大塚古墳のなかで最大の古墳。平成11年度の調査で墳長100mほどの前方後円墳であることが判明した。また、古墳の周囲からは4つの箱式石棺と壺形埴輪の破片が出土した。墳頂には舟形石棺の壊れたものが散乱していたことから中心となる埋葬施設は舟形石棺と思われる。以前にこの古墳の箱式石棺の一つから鏡が出土している。舟形石棺の形態や壺形埴輪より、経塚古墳に近い年代が考えられる。
(後略)

 

上図右下、墳丘推定図の拡大(上を北に直しています)

 

グーグルアースでみた大塚古墳。前方部は道路に沿って南東方向に続いているのがわかります。

 

下記の左へ前方部が続いているのですが、右だと思い込んでそちらは撮っておらず。

 

現地説明板。こちらでは「前方後円墳の可能性がある」との表現。

熊本県指定史跡
経塚・大塚古墳群
指定年月日:平成10年9月16日
大塚古墳
大塚古墳は、三ノ岳から西に広がる丘陵上にあり、有明海を一望することができる。
墳形は円墳とされてきたが、平成11年の発掘調査で、「くびれ部の葺石が発見されたことから、前方後円墳の可能性がある。墳丘からは壺形埴輪が出土している。
墳頂部では舟形石棺が発見され、鉄製の武器や農工具が出土した。また墳丘上には複数の箱式石棺が見つかっている。
経塚・大塚古墳群は、経塚古墳、大塚古墳、小塚古墳、経塚西古墳の4基で構成され、4世紀から5世紀にかけての有明海沿岸の古墳の変遷を知る上で重要であることから、熊本県の史跡に指定された。
平成18年3月 玉名市教育委員会

 

くびれ部にある神社。

 

その裏手から墳丘に上がります。

 

墳頂から神社、つまり後円部から前方部方向になります。

 

墳頂から南方向。三ノ岳の稜線がなだらかです。

 

その右に、大きく有明海。

 

こちらは北方向の眺め。

 

眺めが良いうえに広々としていて、気持ちの良い墳頂でした。