墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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経塚古墳(経塚・大塚古墳群) 熊本県玉名市天水町部田見

玉名市歴史博物館の展示で知った経塚・大塚古墳群は、三ノ岳の北西麓、舌状台地上に立地しています。熊本空港への帰路に立ち寄りました。

 

最初に向かった経塚古墳。

周囲は針金格子の柵で囲まれていますが、一箇所開閉できるところがあったので、そこから墳丘へ上がらせていただきました。

 

裾にあった説明板。

熊本県指定史跡
経塚・大塚古墳群
指定年月日:平成10年9月16日
経塚古墳
経塚古墳は、三ノ岳から西に広がる丘陵上にあり、有明海を一望することができる。
昭和42年の発掘調査で、全長約2.8m、高さ約1.5mある阿蘇灰石製の舟形棺が出土した。石棺内部には、造付けの石枕があり、成人男性の人骨と、鏡1面、管玉3個、鉄剣2振の副葬品が出土した。剣の鞘には組紐がよく残っており大変貴重である。
経塚・大塚古墳群は、経塚古墳、大塚古墳、小塚古墳、経塚西古墳の4基で構成され、4世紀から5世紀にかけての有明海沿岸の古墳の変遷を知る上で重要であることから、熊本県の史跡に指定された。
平成18年3月 玉名市教育委員会

 

下記は玉名市歴史博物館の解説。径約40mの円墳です。

●経塚古墳
小塚古墳の北にあり、現状の直径約40mの円墳。墳頂から舟形石棺が発掘され、棺内には人骨一体が葬られており、副葬品として短剣1、外装付短剣1、珠文鏡1、碧玉製管玉3が置いてあった。中でも外装付短剣は鞘の部分に紐を巻いた見事な装飾が施されて残っており、大変貴重な出土品である。舟形石棺の形状より、4世紀末~5世紀初頭の年代が考えられる。

 

墳頂の小屋には石棺が格納されていました。傾斜の強い石棺蓋。


両端に大きな縄掛け突起。内側の石枕は見えません。

 

玉名市歴史博物館で展示されている外装付短剣。紐で巻しめられている鞘!

 

墳丘から望んだ有明海。

 

北西方向。唐人川を挟んで、中央には横島山。

 

南東方向に三ノ岳。山の向こう側が熊本市街。