墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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補陀落渡海碑(稲荷山古墳) 熊本県玉名市繁根木

前回の伝左山古墳と、県道を挟んだ南側に「補陀落渡海(ふだらくとかい)碑」のピンが立っていたので行ってみました。

 

碑のある繁根木稲荷神社への石段。

 

上がった先の稲荷神社。

ここが稲荷山古墳の後円部であったことを、伝左山古墳を玉名市のサイトで調べていて知りました。上記の左に前方部が伸びていたようです。

伝左山(でんざやま)古墳|玉名市

全長110mの前方後円墳といわれ、多数の埴輪などが出土とのこと。

 

境内にある補陀落渡海碑。


その説明文。

玉名市指定重要文化財
補陀落渡海碑並びに宝塔塔身
指定年月日:昭和37年3月31日
三基の板碑と一基の宝塔塔身があるが、これらの石造物のうち、向かって右側の阿弥陀三尊来迎図を刻んた板碑が補陀落渡海碑である。
補陀落渡海とは、海上にあるとされる観音信仰における補陀落浄土を目指して往生(船出)することで、その供養として立てられたのが補陀落渡海碑である。
この補陀落渡海碑は、永禄11年(1568)11月18日に、下野国の弘円上人、駿河国の善心、遠江国の道円らが補陀落渡海ちたのにちなみ、西光坊が施主となって建立したもので、現存の補陀落渡海碑は、本市の伊倉本堂山及び大阪府泉南市の一基、計三基だけである。
この補陀落渡海碑と並ぶ板碑2基の左端に、文永4年(1267)銘の宝塔塔身がある。
平成9年3月 玉名市教育委員会

 

近くの報恩寺跡にも板碑群があるようです。
海へ渡る即身成仏、和歌山だけではなかったのですね。

補陀落山渡海供養塔および板碑群(報恩寺跡)|玉名