墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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円山古墳(大覚寺古墳群1号墳・円山陵墓参考地) 京都府京都市右京区嵯峨大覚寺門前登リ町

2023年3月5日の「まいまい京都」主催の嵯峨野の古墳探訪ツアー、最後の訪問地は入道塚古墳と同じく京都府立北嵯峨高校に隣接していました。

 

西側の道路から見た墳丘。ぎりぎりにグランドのフェンス。

 

フェンスと隣家の間の通路にはチェーンが。

 

ここも「特別の許可」が得られていて、一行はずんずん進みます。


墳丘裾には宮内庁の高札。「圓山陵墓参考地」とあります。

 

いただいたパンフによると、円山古墳(大覚寺古墳群1号墳)は径50m・高さ9.1mの大型の円墳だそう。

 

墳裾ぎりぎりまでグランドが。

 

北側には民家が。

 

”特別感”をかみしめながら、一歩一歩のぼっていく一行。

 

テラス状のところから斜面を。

 

墳頂方向を(墳頂へは至りませんでした)

 

テラスに沿って南側に向かうと横穴式石室開口部(埋まっていますが)

昔は開口していたようです。

 

振り返るとグランド。

 

民家側から墳丘を。


以上で、古墳ツアー報告は終了です。

ご案内いただいた、加納先生、そしてまいまい京都のご担当者の方、貴重な墳丘を巡るツアーを企画・実施していただき、誠にありがとうございました。

以前に蛇塚や天塚を訪ねましたが、その北側にこんなに沢山の古墳が展開していたとは。

 

最後に加納敬二先生によるパンフの「おわりに」から下記の部分を引用させていただきます。

嵯峨野古墳群といえば、被葬者には広隆寺を建てたと云われる秦河勝をはじめとして朝鮮半島からの渡来系氏族・秦氏が考えられる。しかし秦氏の特徴を示す根拠は、古墳内に残された副葬品には表れにくい。秦氏とのつながりを実証できるような遺構・遺物の発見が期待されるが、今後の古代の嵯峨野研究の重要課題の一つである。

古墳見学は、遺構を実際に観て歴史を実感し、各自が古代を想像して歴史観をもつことができ、その上で遺跡の重要性を理解し、保存や活用につなげていくことが最大の目的だと思います。