前回の池尻大塚古墳から南に1.2㎞、長良川を渡った先の、やはり丘陵の裾に、片山古墳群があります。
グーグルマップに導かれて、案内を終了された地点。
この先30mほどですが…
そこから北東側を振り返って。
あきらめかけて東側の道路を南へ向かっていると、右手にちらりと何かが見えたような気がしたので、先で車を停めて戻ってくると標柱が(左の道の奥)
前方後円墳に出会えて感動。説明板もあります。
手前が後円部、奥が前方部。
全長20m台の可愛らしい墳丘ですがしっかり残っています。
前方部右裾側から。
この前方後円墳が片山西塚古墳でした。周壕を持ちます。
片山西塚古墳
片山西塚古墳は関市唯一のかぎ穴の形をした前方後円墳です。5世紀の中頃に造られたと考えられています。
平成15年(2003)に発掘調査が行われ、次のことが明らかになりました。墳頂22.3m・前方部の長さ10.1m(墳丘主軸線上で計測)、後円部の直径14.9m・高さ1.7m、くびれ部の幅11.5m、前方部の幅14.5m・高さ1.7m
前方部の片方の角は丸く、もう片方の角はゆるい傾斜で壕の外とつながっている。
平成30年(2018)に、円墳の東塚古墳(西塚古墳の後円部とほぼ同じ大きさ)と合わせて「片山古墳群」として関市重要文化財に指定されました・
2019年1月 関市
前方部左裾側から。
左手の崖下側は木々が密生していましたが、一箇所窓が開いていました。
大きな建物は瀬尻小学校でしょうか。そうであれば背後の丘の裏を長良川が流れ、中央奥の山の左裾に池尻大塚古墳が立地しているのだと思います。
前方部墳頂から後円部を。
くびれ部があると、この規模の古墳でも前方後円の形をしっかりと実感できます。
後円部に移動して振り返った前方部。
後円部の先端側には片山東塚古墳(円墳)
こちらは右のお宅の庭と一体化していたので遠望のみで。