墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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岐阜市歴史博物館・正法寺籠大仏  岐阜県岐阜市大宮町・大仏町

前回の関市の古墳からは、午後のツアーの時間が近づいてきたので、いったん岐阜の中心部の岐阜市歴史博物館へ。

 

山頂に岐阜城のある金華山の麓です。すぐそばにロープウェイ乗り場あり。

 

展示は戦国時代が充実。古墳関連は1ケースですが、鏡、大刀、武具や須恵器などの出土品の展示あり。

館内は、こちらの武人像など一部のみ撮影可でした。

 

博物館の南のコメダ珈琲店でお昼としましたが、道路の向かいに建物に惹かれました。

 

正法寺(しょうぼうじ)というお寺でしたが、なんとその建物は大仏殿でした。

正法寺の文化財
金鳳山正法寺は、この地に天和3年(1683)に開山始祖・廣音和尚が草庵を結んだことに始まり、元禄5年(1692)に千呆和尚を開山に迎えて創建された黄檗宗の寺院です。江戸時代以来の境内地を現在も継承しています。
岐阜県重要文化財
昭和49年3月6日指定
籠大仏附木造薬師如来坐像
籠大仏 像高13.7m
江戸時代後期に、塑像・漆箔により造立された国内最大規模の籠大仏です。第11代の惟中和尚を第12代の肯宗和尚の二代にわたる約38年の歳月を費やし、天保3年(1832)に開眼供養が行われたと言われています。
大仏は、体内の骨格を木材で組み、竹材を編んで外形を作ります。その上に粘土を塗り、惟中和尚が各地で集めた一切経を貼り付け、さらに漆と金箔を重ねて仕上げています。また、「大真柱」と呼ばれる周長六尺(直径約57㎝)の銀杏の木の柱を大仏の背面に建て、台座から胎内を通して大仏殿第三層の下部まで垂直に立てて支えています。
籠大仏の胎内仏として、桧材を用いた一木彫成の薬師如来が安置されています。右手は施無畏印を結び、左手は屈臂して左膝の上に置き、薬壺を持ち、二重の蓮華座に結跏趺坐した姿です。姿や顔立ちから、平安時代後期の作と推定されます。
(後略)

 

拝観料を納めて中へ。その迫力に絶句。

 

説明がなければ紙製とはわからないでしょう。180年も経ていますが金箔など良く残っています。

すぐ前の阿弥陀如来も平安後期のものだそう(像高55㎝)

 

奈良東大寺の大仏(14.7m)よりは小さいですが、鎌倉高徳院の大仏(11.3m)より大きい規模。


回廊の僧像にも圧倒されました。

 

場所はこちら。

近くの岐阜県博物館も訪ねようと思ったのですが、グーグルマップに「営業時間外」と出ていたのでスルーしてしまいました(実際は基本は月曜休館)

公式サイトを見るとこの秋、2022年9月16日~11月13日の期間で、弥生・古墳時代の発掘調査成果を紹介する特別展「発見!いにしえの岐阜」が開催されるとのことなので、ぜひ訪ねたいと思います!

特別展・企画展 | 岐阜県博物館ウェブサイト