美濃市の殿岡古墳の見学後は南に2.3㎞、関市にある池尻大塚古墳へ。
近くににある、こちらの木村屋酒店で買い物して駐車場に停めさせていただきました。
バスで訪ねる場合は「池尻」下車。
バス通りを東へ進んで80m、このダイハツの看板を左折します。
その先80mほどで墳丘が。
解説板あり。一辺20m超の2段築成の方墳ですが、なんと国史跡。
池尻大塚古墳
池尻大塚古墳は、「弥勒寺」や武義郡衙を造営したムゲツ氏の墓と考えられています。国指定史跡弥勒寺官衙遺跡群(弥勒寺跡・弥勒寺東遺跡)や弥勒寺西遺跡とともに、弥勒寺遺跡群を構成する遺跡の一つです。
2008年と2011年に墳丘の調査と石室の一部を解体して内部の調査が実施されました。その結果、7世紀前半に築かれた首長級(地域を治めた豪族)の古墳であることが確認されました。
墳丘は、正面をやや西に向けた1辺22~24mの不整形な方墳(四角形)であり、2段に築成されていた(斜面にテラス状の平坦面がある)と考えられています。
石室は、巨石を用い、床面には円礫が敷き詰められた立派なつくりです、石室内からは、黄金に輝く飾り金具が出土しました。
弥勒寺官衙遺跡群の成り立ちを考える上で重要な遺跡として国指定史跡に追加されました。
2019年3月 関市教育委員会
石室が露出した感じは石舞台の雰囲気
西方向の眺め。
南側から。こちらが開口部だったのでしょうか。
スパッと立方体っぽい石材。
奥壁側からは土嚢で塞がれている様子でした。(円礫が敷き詰められた)石室内も崩れずに残っているのでしょう。
石室を背にして西方向。住宅と畑が混在する景色。
墳丘の東側。方墳を感じたポイント。
すぐ北隣にあった神社。
円空堂の円空仏が生々しかったです。
石段上には白山神社がありますが、時間の関係で下から参拝。
道路側には、古墳の高札のような「定」がありました。
さきほどの解説文を書き起こしていて、すぐ東に「円空館」や「円空入定塚」「円空の墓」があったことを知りました。ここが円空晩年の本拠地だったとは…