前回の大塚1号墳から200mほど南に残る、(昼飯)車塚古墳。
住宅街の中に、昼飯車塚公園として整備されています。
説明板もあり。
車塚古墳 大垣市昼飯町字牧野
大垣市指定史跡
車塚古墳は、公園敷地内に横穴式石室が露出した古墳時代終末期の古墳です。
石室は長さ約8mをはかる大きなもので、4枚の天井石が見ることができます。明治年間に石室から馬具と須恵器が出土したとされ、出土品は現在東京国立博物館に所蔵されています。
平成20年の大垣市教育委員会による発掘調査の結果、まわりに周濠をもつ約20mの大きさの古墳であることがわかりました。また、石室につながる前庭部と呼ばれる通路状の施設があることも判明しました。古墳の形は明らかになりませんでしたが、方墳か円墳と考えられます。出土品や石室の規模・形態から、古墳時代の終わり頃の7世紀に当地域につくられた最後の有力者(首長)の墓(首長墓)と考えられます。
また、古墳の石室には赤坂町金生山に産出する石灰岩が利用されており、今から2億5千年前の古生代のフズリナ(紡錘虫)の化石を観察することができます。
(後略)
公園の半分ほどが墳丘です。
石室は完全に埋まっていますが、露出する石室石材は大迫力。
石積みを東側から。
公園の北端には立派な供養塔も。
奥壁側から天井石を。
石積を西側から。
遊具エリアは、とてもきれいに整備されていました。