前回の仁馬山古墳から南西に700m程にある秋根古墳群です。
考古博物館でいただいた「史跡の道」ルートの終点(起点)です。
新下関駅から徒歩6分。
秋根記念公園に駐車場はありません。園内には秋根八幡宮。
造り出し付前方後円墳、または双方中円墳的な。
本殿の背後で石が露出?
社殿の左(西)に回り込むと開口部が。
それが秋根1号墳。
下関市指定文化財(史跡)
秋根1号墳
指定年月日:昭和54年(1979)8月7日
秋根1号墳は古墳時代後期(6世紀)に築造された古墳です。明治25年(1892)、秋根八幡宮の本殿改築工事の際に石室の一部が確認され、明治35年(1902)に鍵谷徳三郎が調査し、須恵器や馬具などの副葬品が発見されました。
墳丘の一部は残っていませんが、直径10~15mの規模を持つ円墳と推定されます。石室は西側に開口する全長5.8mの横穴式石室です。石室内は被葬者を安置する玄室と前室に分かれています。石室の石材は、主に礫岩を用い、基底部に大型の石を配置して、上に行くほど小形の石をせり出すように積み上げてドーム状に構築しています。また、玄室の奥壁にはベンガラと考えられる赤色顔料が塗布されていました。古墳から出土した副葬品は、火災による焼失などにより現存しません。
秋根1号墳から南南西約100mに位置した秋根2号墳は、昭和50年(1975)に発掘調査を実施し、1号墳の西側へ移築しました。
下関市教育委員会
実測図部分。
落ち葉が堆積した柵。
柵の間からズームすると、切石を精巧に組んだ奥壁が。
こちらは移築された2号墳。
その奥壁。
横から。浴槽的な雰囲気。
秋根記念公園の広いグラウンド。
現地の看板ではここが「スタート地点」と書かれていました。