奈良県の古墳、寺社、遺跡
前回のつづきのツアー、古墳めぐりパート最後の訪問地が日本最大級の規模を誇る群集墳・新沢千塚(にいざわせんづか)古墳群だった。 以下はいただいたパンフの新沢千塚古墳群の項をまとめたもの。 ・古墳の数:古墳群全体で約600基、史跡指定地で約370基 ・…
宣化天皇陵は、前回の小谷古墳から北東に600mほどの場所にある。 周囲を濠で囲まれた墳丘長138mの前方後円墳で、前方部の先に遥拝所が設けられている。 パノラマで。鍵穴の形を底辺から見ていることになる。 宮内庁のサイト「天皇陵」に、わかりやすい地図が…
前回の沼山古墳から700mほど北西、住宅地脇の山裾が次の目的地だった。 下の写真の中央、石垣上の鉄線の背後に、露出した石が見えている。 急な登りを進むと鉄柵の向こうに開口部があった。 墳丘の土が失われて巨石が現われている。山肌に開けられた穴のよう…
前回のつづき。 菖蒲池古墳を見学した後、西に向かい近鉄吉野線を渡って住宅や団地が並ぶ”ニュータウン”エリアに入った。 団地の公園という風情の白橿近隣公園。 公園散策路の石段を上がっていくと、それらしき土盛りが見えてきた。 回り込んでいくと説明板…
前回のつづき。 2番目の探訪地は菖蒲池古墳。 朝に訪れた甘樫丘展望台から1km程、同じ丘陵の南西端に位置する。丸山古墳からも東に1km弱しか離れていない。 日当たりのよい斜面を歩いていく。 鍵のかかった小屋と説明版があった。 国史跡・菖蒲池古墳の現地…
前回のつづき。いよいよ橿原市主催の「古墳めぐりと博物館見学ツアー」のスタート。 2月の天理市のツアーでは参加者20名以上で大型バスによる移動だったので今回もそのぐらいの規模を予想していたが、今回は3組4名だった。 募集枠は天理市並みであったので寂…
前回のつづき。 甘樫の丘からバスに乗り橿原神宮前駅へ。橿原市主催「古墳めぐりと博物館見学ツアー」の集合時間までに50分ほどあったので橿原神宮(かしはらじんぐう)を参拝した。 3月にすぐ近くまで来たが、その際は境内に向かう時間がなかった。 この日…
前回のつづき。 いよいよ、橿原市主催の「古墳めぐりと博物館見学ツアー」の当日となった。 前泊したのはこちらの民宿・吉田さん。実家に泊まるような雰囲気でした。 明日京観光協会がおすすめする民宿は1泊2食付きで一人6000円。 明日香村の民宿 - 飛鳥京観…
前回のつづき。 高松塚古墳見学後、直線距離で2kmほど東、石舞台古墳の近くにある都塚(みやこづか)古墳へ向かった。細いクネクネ路だったので実際の距離は倍くらいか。 スマホマップのお蔭で迷わずに到着。周りを畑に囲まれた斜面にあった。 現地説明板。…
前回のつづき。 高松塚古墳はキトラ古墳から北に約1kmの場所にあり、周囲は国営飛鳥歴史公園の高松塚地区として整備されている。 復元壁画の常設展示施設、高松塚壁画館もあるが開館は17時まで・入館は16時半までで、すでにその時刻を過ぎていた。 公益財団…
前回のつづき。 日没前に訪ねたい古墳がまだ3つ残っていたので、早足で巡った。 まずはキトラ古墳へ。 飛鳥の南端にあり、当初計画では市尾墓山古墳から岡寺へ向かう途中で立ち寄るはずだったが、近くに昼を食べられる店がなく(夫婦で行動する場合は昼を抜…
前回のつづき。 岡寺の次に訪ねたのは飛鳥寺。こちらには30年以上前の学生時代に一度来たきりだった。 推古4年(596)、蘇我馬子によって日本で初めて伽藍を擁する大寺院として創建された飛鳥寺(鳥形山 安居院、旧称は法興寺、元興寺~平城京へ移転)は国の…
前回のつづき。 今回は夫婦旅だったので、古墳だけでなく飛鳥のお寺にも参詣した。 市尾墓山古墳探訪の後は飛鳥へ入り、昼食をとってから岡寺を訪ねた。 入口前には、みかんの無人販売所。 重文の仁王門は慶長17年(1612)の建立。 入山料は一般400円。仁王…
前回のつづき。 市尾墓山古墳は市尾宮塚古墳の200mほど北東にあるが、こちらは周囲が平地となっている。どちらも横穴式石室を持つ前方後円墳だが、こちらの方が大きくそして古い。 ・市尾墓山古墳 全長70m(周堤を含むと100m) 6世紀初め ・市尾宮塚古墳 全…
前回のつづき。 市尾にある宮塚古墳は、宮山古墳からは東に直線距離で3.6km地点だが、間にある丘陵を南に大きく迂回した。 ここは近鉄吉野線の市尾駅から徒歩5分と公共交通機関でも訪ねやすい場所だった。 目指す古墳は天満神社が鎮座する高みの上にある。 …
前回のつづき。一泊二日の初日は個人行動。 最初に向かったのは御所市の国史跡・宮山古墳。 全長238mは全国18位の大きさで、墳丘に上がることが可能で橿原神宮から車で20分と程よい距離だったのでこちらを選んだ。 古墳大きさランキング(日本全国版) 堺市 …
前回のつづき。 メスリ山古墳から下った道をまた上り、振り返っての東側。 その背面側。現在地がこの丘の頂上になる。 左の茂みが安部文殊院の敷地になる。 すると道沿いにあと一歩の場所に来ていたのに探せなかった艸墓古墳(くさはかこふん:カラト古墳)…
前回のつづき。 桜井茶臼山古墳からは直線距離で南西に1.7kmの位置にあるメスリ山古墳を目指した。 両者とも鳥見山古墳群に属するが、その間は谷状で初瀬川の支流が流れている。 南側の山に向かってゆるやかに上っていくと大きな鳥居があった。 以下は説明板…
前回のつづき。 近鉄五位堂駅から桜井駅までは8駅で20分程、急行だと3駅目と意外に近かった。 桜井駅前には、なんと前方後円墳のオブジェがあった。 ただし、モデルは箸墓古墳。最近出来たもののよう。 http://mainichi.jp/articles/20150513/ddn/041/040/01…
前回のつづき。 ナガレ山古墳(下記の公園の古墳/奈良県公式ホームページにある6番)を堪能させていただいた後、公園の古墳を左回りに8番:佐味田狐塚古墳~3番:倉塚古墳~4番:一本松古墳~2番:乙女山古墳の順で見学した。(7番は前々回の巣山古墳) 最初は8…
前回のつづき。 巣山古墳は馬見丘陵公園(うまみきゅうりょうこうえん)と接していた。公園側から眺める巣山古墳。 見ていた場所は公園内の「古の丘」 古の丘の西側にも墳丘的な高まりが。 三吉(みつよし)2号墳 帆立貝式古墳 全長90m 5世紀後期 整備された…
前回のつづき。 新木山古墳の周濠沿いの道を北へ向うと、すぐに朱の鳥居があった。 讃岐神社。解説板があった。 竹取の翁は讃岐の姓で、このあたりが物語の舞台だったようだ。 かぐや姫もこちらでお参りしたかも、と思いつつ参拝。 次の目的地の巣山古墳は神…
前回のつづき。 牧野古墳へ行くときには結構な風雨だったが、見学後は陽が射してきた。 馬見丘陵公園へ行く前に、少し南にある三吉石塚(みつよしいしづか)古墳へも行ってみることにした。 住宅街の中をスマホ頼りに歩く。 住宅街の公園にあった観光案内図…
前回のつづき。 この日の目的地は奈良盆地の南西にある馬見丘陵の古墳群、最初に訪れる牧野(ばくや)古墳は古墳時代後期末(6世紀末)の大型円墳で巨大な石室に入ることができる。 経路探索で表示されたルート案内でJR奈良駅に向かったが、最初の候補の電車…
前回のつづき。 五社神(ごさし)古墳を見学したあと八幡神社を参拝し、石段前の踏み切りを渡ると古の風格の上り道があった。 上っていくと右手が開けて墳丘と周濠が現れた。台地の縁の斜面に造られたことがわかる。 右手に墳丘を見ながら緩やかに上っていく…
前回のつづき。 天理駅から近鉄天理線で平端駅へ、そこから橿原線で大和西大寺駅へ出て京都線に乗り換えて1駅目の「平城駅」で下車した。 今回スマホの経路探索アプリがとても役に立つことを体感したが、奈良県内の近鉄路線にも詳しくなった。 駅の北側に見…
前回のつづき。 「ヤマト王権の古墳を巡る考古学ツアー」の最終章。 黒塚古墳からバスで国道169号を北へ、途中で県道51号に入り、西乗鞍古墳や西山古墳を窓から眺め、天理教協会本部の壮大な建物が並ぶ一帯へ。 バスを降りたところにも側面に破風が並ぶ荘厳…
前回のつづき。 櫛山古墳の見学の次は、その尾根続きのすぐ西に隣り合う行燈山(あんどんやま)古墳へ。 説明板の前で解説を受けた。 行燈山古墳 (古墳時代前期) 行燈山古墳は天理市柳本町に所在し、龍王山から西に延びる尾根の一つを利用して築かれた前方…
前回のつづき。 天理市トレイルセンターには周辺のジオラマもあった。 左寄りのオレンジの玉が現在地。左端に近い山裾に西殿塚・東殿塚が並ぶ。 現在地の右、青い周濠に囲まれているのが行燈山古墳(あんどんやま:崇神天皇陵)で、その山側にこれから行く櫛…
前回のつづき。 中山大塚古墳から丘陵を上って来て最上部の古墳群に来た。さらに先は龍王山になる。 全長230mの大きな墳丘を持つ西殿塚古墳は、手白香皇女(たしらかのひめみこ:継体天皇の皇后)の衾田陵(ふすまだのみささぎ)として宮内庁の治定を受けて…