前回の岩崎山(岩屋古墳)からは北北西に1.5㎞の青塚古墳へ。
グーグルアースでくっきり鍵穴形がわかる、美しい前方後円墳です。
南東側の「まほらの館」側から。広場が整備されていて側面からの雄姿もしっかり鑑賞できます。
その背後の「まほらの館」、室内は次回で。雨の日も部屋の窓から鑑賞可能。
建物脇にあった史跡公園総合案内板。
国指定史跡 青塚古墳
墳長:123m
墳形:前方後円墳
時期:4世紀中頃(古墳時代前期)
青塚古墳は4世紀中頃(古墳時代前期)に造られた愛知県で2番目に大きい前方後円墳です。標高31mの台地の端にあり、古墳の西側には平野が広がります。古墳は低い基壇の上に後円部が3段、前方部が2段に築かれています。段ごとの平坦面には、赤く塗られた壺形埴輪が並び、前方部の頂上には、方形壇を囲んで円筒埴輪、朝顔形埴輪が並んでいました。また、古墳全体は大量の河原石で覆われていました。古墳の周りには周濠(堀)と外堤が巡り、周濠を横切って古墳に向かう通路(陸橋部)がありました。
天正12年(1584)年の小牧長久手の戦いの際には、秀吉方の砦として利用されたとも伝えられます。
平成31年3月 小牧市教育委員会
平面図部分を拡大。現在地はもとは堤の上だったのですね。
写真の部分。
パノラマで。正面の”道”が陸橋だった場所にあたるのでしょう。
墳丘に近寄ると「登れません」の表示。残念…
左回りに裾を巡りましょう。
初段のテラスには赤い壺が並びます。
振り返った前方部方向。
後円部を先端側から。
こちら側には広い駐車場があります。
”登らないで”の看板はいたるところに。
まほらの館の掲示板。この草刈りボランティア活動に参加するときにだけ、墳丘に上がれるそうです。2月に2回実施。近所であれば…
墳丘北西側の解説板。
青塚古墳について
青塚古墳は、愛知県で2番目に大きい規模をもつ前方後円墳です。別名「王塚」、「茶臼山」と呼ばれています。この古墳は、犬山市の中心から南方6㎞、標高31mの台地の端に築かれ、古墳の西側には木曽川によって形成された平野が広がります。
青塚古墳の形状は、前方部・後円部共に低い基壇の上に築かれており、前方部2段・後円部3段の築成であります。また、各段のテラス(平坦面)には壺形埴輪が並べられています。前方部の墳頂には低い壇があり、この壇を囲むように円筒埴輪・鰭付朝顔型埴輪などが並べられています。
青塚古墳の周りは、自然の地形を利用した空堀の周濠があり、この周濠からは古墳東側のくびれ部より外に向かって延びる陸橋があります。
古墳の築かれた時期は、出土した埴輪などから4世紀中頃の古墳時代前期に造られたものと思われます。前方後円墳(4世紀中頃) 国指定史跡(1983年2月8日)
保存整備事業(1996年度~1999年度)
全長:123m、後円部径:78m、後円部高:12m、くびれ部幅:43m、くびれ部高:5.5m、前方部長:45m、前方部幅:62m、前方部高:7m
事業者 犬山市
北側には周濠の雰囲気が。
北西側面をパノラマで。
前方部左裾から。
前方部先端を。
前方部の先には烏塚古墳?がロープで結界されていました。
前方部右裾側から。
2024年12月上旬訪問