古市古墳群中では貴重な、墳丘に上がって眺めが得られる古室山(こむろやま)古墳。
全長150mの前方後円墳で、長軸は南西(後円部)ー北東(前方部)
説明板は南西側の後円部先端側裾、高速道路側。
古室山古墳
国史跡 1956年9月22日指定
藤井寺市古室2丁目
時代:古墳時代中期前葉
古墳の形:前方後円墳
墳丘長:150m
出土したもの:返答埴輪、家・盾・蓋形埴輪
墳丘は3段に築かれ、東側のくびれ部には造出しが認められます。埋葬施設は、墳頂部に石材が散在していたことから竪穴式石槨である可能性が推測されます。
墳丘の周囲には濠が巡るが、濠の平面形が墳丘の形に沿ってくびれていることが確認されています。墳丘のテラスには円筒埴輪列が残存しており、形象埴輪も出土しています。
藤井寺市 平成28年3月
「古市古墳群を歩く 巨大古墳・全案内」(久世仁士著)によれば、後円部径96m・高さ15.3m、前方部幅100m・高さ9.3m。築造時期は北西に隣接する仲津山古墳(4世紀末)よりやや古い4世紀後半と推定されるそう。
敷地内に入り、後円部を左手に見上げながら、くびれ部へ回り込みます。
急に足早になるツアー一行。どんな眺めが待っているのか、ワクワクの瞬間です。
くびれ部に上がって後円部へ。
素晴らしい景色でした。北西方向、中央奥にあべのハルカス。
少し右に視点をずらして。右手前の民家は周濠に食い込んだ立地。
西側の眺め。奥の山並みの向こうが奈良県です。
ズームで。手前側の丘上に、玉手山古墳群があります。
後円部墳頂から前方部側を。
くびれ部から後円部を。
前方部へ渡って振り返る後円部。
前方部先端側から北へ降りてきて、振り返った古室山古墳(右側の木立の後ろ)
かつての周濠(?)は素敵な草原でした。
空を見上げると、二重の飛行機雲。
またまた後日のセスナから。
高速の右上に接する、樹木がまばらな墳丘が古室山古墳。
その右上が仲津山古墳、右端が市野山古墳(允恭天皇陵)、高速の左下に接しているのが大鳥山古墳、誉田丸山古墳ときて誉田御廟山古墳(応神天皇陵)