墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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二子塚古墳 現地説明会 山梨県中央市大鳥居

2023年5月14日の、二子塚古墳現地説明会。

2022年7月の「古代住居跡」の発掘調査で、古墳の周溝の一部が確認され、2023年1月からの調査で、全長約50mの前方後方墳が確認されています。

 

この日の行われた2回の現説の午後の会に参加することができました(ツイッターの情報のおかげです)

 

集合場所は、中央市豊富農業者トレーニングセンター前。

午後の部は13時半集合でしたが自分は余裕を見過ぎて11時半に着いてしまい、説明会前に現地まで一往復してしまいました…


現地までは丘を上って徒歩15分程。

道路を進んで行くと最初に前方部の先端側が見られます(右の白線が前方部の縁、左の線は周溝の縁です)

 

回り込んで行くと後方部先端側に。背後は御坂山地。富士山方向ですが御坂山地に近すぎてここからは望めないと聞きました。

 

小高く残された”見学場所”から。白線の間が周溝になります。

 

北北西に見渡せる甲府盆地。

 

ズームで。

 

そこから西を振り返ると、王塚古墳(5世紀後半・前方後円墳)があります。

 

”見学場所”から降りて、後方部を左上隅側から。

 

後方部上の断面(約1m)も観察できました。土塊を積んでいった様子がわかります。ちなみに主体部は発見できなかったそうです。

 

南西側の縁からは、後方部と前方部との境目(くびれ部)が良く見えました。

 

くびれ部から左側が後方部で、人がいるところも含まれます

 

後方部寄りの場所から前方部側を。

中央の丘の奥には小平沢古墳があります。3世紀後半の築かれた全長45mの前方後方墳。

 

4年前の訪問時には、そこが県内唯一の前方後方墳でした。

小平沢古墳 山梨県甲府市下向山町 - 墳丘からの眺め

 

二子塚古墳は県内2例目で、全長50mなので前方後方墳としては最大となります。

後方部25m・前方部25m。4世紀中頃の住居の上に築造されていることからそれ以降の築造と考えられるそうです。

 

その住居跡のひとつ。前方部右裾側のもの。

 

現在のグーグルアースを見ると、前方後方墳の形が見える前の、住居跡を発掘されている様子がわかります。

 

こちらはその住居跡から出た土器。薄くてきれいな曲面を描いています。

 

周溝から出た破片も展示されていました。


いただいたパンフ、によれば、周溝の幅は7~10m、深さ1mほど。周溝からは古墳時代の土師器破片を中心に、縄文土器、弥生土器、石器も出土しているそうです。

 

このあと王塚古墳へ向かいました。