墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

横根・桜井積石塚古墳群(横根支群9・10・11号墳) 山梨県甲府市横根町

2023年5月14日の日曜日、山梨県中央市で二子塚古墳の現地説明会に参加しました。

山梨県は前回訪ねてから4年も経っていました…

なので、説明会は13時半からで申し込みをして、午前中は甲府盆地の墳丘をいくつか廻りました。

 

最初は甲府駅から東に4㎞ほどの横根・桜井積石塚古墳群へ。

「古墳図鑑」(文末にリンク)にも載っている、総数145基の積石塚の古墳群ですが、グーグルマップでは一箇所にピンが立つのみでしたので、そこを目指しました。

甲府駅からレンタカー(カーシェア)を利用。

 

導かれた先は、甲斐善光寺の1つ東側の谷戸の奥の川沿い。

道幅のあるところに停めて橋を渡ります。

 

ピンの立つ場所は梅林でした。

 

入口脇の一基。

 

頂部に祠がある10号墳でした。

 

まずは斜面の上方に向かいます。小径の脇にも積石塚。

 

小さな鬼押し出しのような感じです。

 

石の間に立派な梅があるのも不思議な感じ。

 

石室材のような大きな石も。

 

石の面以外は緑なので、どこまで石積みが広がっているのか、どこからが墳丘なのかがわかりづらかったです。

 

これは明らかに墳丘!

 

9号墳の札があります。

 

回り込むと、やはり石室材のような大石が。


その裾あたり。

 

少し先には、石を敷いたような広がりがありましたが、表示札は無く。

 

8号墳以下へ遡ろうとしましたが、段々畑が展開していてわかりそうになかったので、

 

引き返しました。

 

最初の10号墳を斜面下側から。見事な積石塚です。

 

その下にもう一基?

 

墳頂には11号墳の札が。

 

その先ににも石積みがありますが、歩けるような雰囲気では無かったので引き返しました。

 

塚の上は梅の樹林。早春は見事な風景になるのでしょう。

 

「古墳図鑑」によれば、横根・桜井積石塚古墳群は、総数145基。

西から横根支群、桜井内山支群、桜井支群、桜井東支群があり、直径5~13m程度の円墳で構成され、主体部の多くは横穴式石室(竪穴式石室、箱式石棺状のものが少数存在)

銅鏡、勾玉、耳環、鉄鏃、須恵器などが出土していて(埴輪は不明)、6世紀後半~7世紀の築造と考えられるとのこと。

積石塚が造られた理由としては、この地域で良質な安山岩がとれることから、「環境に即した古墳をつくったとする説」、積石塚が顕著な「朝鮮半島からの渡来人がつくったとする説」などがあるそうです。

 

帰り際の道路から、ちらりと見えた甲府盆地。木々が無ければ富士山まで望めそうですね。

 

700mほど南に「横根村内1号墳」のピンが立っていました。

ブドウ畑の中で、道路から遠望。


ズームして。

 

古墳図鑑、手元に置いて時々眺めています。

古墳図鑑

古墳図鑑

Amazon