墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

画像が出ない場合はPCで、クロームOSでお試しください。

小森古墳 愛媛県西予市宇和町山田

前回の河内奥ナルタキ古墳群を見た後は宇和盆地の南側へ向かいました。

集落から平地に降りてすぐの直線道路。

 

上記の右の標柱。

 

かがまないと読めない細かい説明文がありました。奈良時代からの寺院跡!

奈良~平安時代の地方寺院跡か
西ノ前遺跡
◆西ノ前遺跡や字村田からは、古代の瓦がたくさん採集されています。8世紀前後から平安時代にかけて寺院に関連する建物が営まれたと思われます。
◆古代の南予には、「宇和郡(古くは宇和評)」という行政単位が置かれました。宇和郡には、石城郷、石野郷、三間郷、立間郷の4つの郷が置かれました。
◆この付近は石城郷に属していたと考えられ、西ノ前遺跡はそのなかでも中心的な役割を果たした遺跡のひとつだと思われます。

 

丸瓦・平瓦などが出土しています。

 

そこから宇和盆地を2.5㎞縦断して、南から丘陵縁に築かれた小森古墳へ。

右への分岐手前に表示あり。

 

位置はこちら。

 

砂利道になった先の林の中にブルーシートが。

 

西予市指定文化財です。表示もあり。

 

林道脇に停めさせていただきました。

 

いざ墳丘へ。

 

大々的な調査が行われているようでした。

 

前方部先端側から。

 

現地説明板は見当たらなかったですが、西予市のサイトに詳しい記載があります。

小森古墳は宇和盆地に突き出た比高差約40mの低丘陵頂部(標高257.4m)につくられた古墳で、前方後円墳の可能性が高いと考えられているそう。

過去の愛媛大学の調査では全長約61m・前方部長23m・高さ2.5m・後円部長30m・高さ4mをはかるとされ、電気探査で後円部内に石室が存在するとされているそうですが未発掘のため詳細は不明とのこと。採集された土器片などから、小森古墳は笠置峠古墳に後続する古墳で古墳時代前期中相ころに位置づけられるそうです。

市指定 小森古墳/西予市

 

畑地として開墾もされているとのことですが、前方後円墳の雰囲気は残っているのでは。

 

前方部右裾から後円部方向。


鞍部あたりから後円部を。

 

後円部墳頂の様子。

 

そこから振り返った前方部方向。

 

後円部脇から前方部方向。

 

振り返ったその先は、急な斜面となっていました。

 

シートを踏まないようにして後円部の裾を回り込みます。

 

墳丘脇に、石が積まれていましたが葺石でしょうか。