墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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河内奥ナルタキ1号古墳・2号古墳 愛媛県西予市宇和町岩木河内奥

河内奥(こうちおく)ナルタキ古墳群は前回の東大谷古墳から南東に350mほどしか離れていませんが、直接辿れる道は無いようでした。

 

地中池から北東に向かい、河内谷公会堂がある集落のどんづまりが古墳へのルートでした。

 

石垣の前に「ナルタキ古墳群」の表示。

 

その先に続く登り路。石橋を渡ってすぐ左に登ります。

 

ルートの途中にも表示板があって助かりました。

 

路の傾斜は緩やかでした。

 

その先に、思っていたより大きな墳丘と開口部。

 

説明板も大きかった。

町指定 河内奥(こうちおく)ナルタキ1号古墳
所在地:宇和町岩木河内奥ナルタキ甲390.391
墳丘:円墳 直径東西14m・南北16m・高さ2.5m(基底部まで)
推定編年:6世紀後半
内部構造:両袖形横穴式石室 石室全長6.8m 先材は石英質のものを多く使用 方向南面(S7度W)
羨道:長さ約2m・高さ1.4m(昭和61年3月一部修復)
玄室:奥行4.8m・幅1.8m・高さ1.73m(中央部)
側壁:0.6m程度のやや丸みをおびた石材を用い、石と石との間につめ石が多く、石積みは、もちおくられてアーチ状になっている。
奥壁:幅1.72m・高さ1.5mの一枚石で最上部にわずかに、つめ石をしている。
天井石:羨道部2枚、玄室部4枚の6枚。石材は比較的そろっている。
河内奥ナルタキ古墳群の1つで、すぐ側にはナルタキ2号墳があり、周辺には古墳数基の存在が認められる。宇和地方では樫木駄場古墳、粟尻1号古墳とならんで代表的な横穴式古墳である。
宇和町教育委員会

 

覗き込むと奥行もあります。

 

玄室床面には土嚢が積まれていました。

 

奥壁は凸凹していますが見事な一枚石です。

 

奥壁を背にして。

 

天井石を。

 

開口部から前の様子。

 

そこへ下って振り返って。石材は1号墳を構成していたものでしょうか。

 

再び登って、1号墳の背後にある2号墳へ。


2号墳の墳丘。開口部があります。


カメラを入れましたが、ほぼ埋まっていました。

 

奥壁側(?)にも開口部がありました。そこから見る1号墳。

 

1号墳側から見る2号墳。


古墳群と、路を隔てて別の説明板があることに気づきました。

 

行ってみましたが何も無く。古墳側がかつての正面だったのですね(右が1号墳の裾)