墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

「青木野枝 霧と鉄と山と」展 @府中市美術館

2月の3連休の最終日、気になっていた展覧会を見に府中市へ。

美術館は「府中の森公園の北端」でバス利用が推奨されていたが、天気が良かったので府中駅から18分を歩いた。

 

園内の桜並木は開花準備完了の風情。

 

その向かいに府中市美術館。2000年に開館している。

 

外に設置されたパネル。

 

パネル写真には、昨年に巡回している鹿児島県霧島アートの森での展示風景が。

塔のような作品の後ろには、鉄の輪を溶接でつなげた中空の山がある。

 

今回も一つの展示室には、高い天井に先端が届きそうな大きさの山「霧と鉄と山ーⅠ」(2019年)が置かれていた。

がっしりと溶接された鉄の輪の集合体は当然重いはずだが、大小の輪が泡のようで浮き上がりそうな雰囲気。

内側に入りたい気分になるが入口はなかった。

 

どう見てもドアから入らない大きさなので思わず監視員(学芸員?)の方に尋ねると、この場で鉄の輪を溶接して製作し、終了すると溶接を外して分解すると解説いただいた。

 

青木野枝は、ほとんどの作品を展示場所に合わせて作り、展示終了とともに解体するそうで、「つくって、置き、崩す、を繰り返し、その営みのなかに自らの彫刻があると考え、実践している」のだそう。

 

いただいたパンフによれば、作家は素材の鉄の輪(丸)を、毎日毎日ひたすら、鉄板から溶断で切り出しているとのことだった。

 

エントランスには、石鹸を使った作品(立山シリーズ)も。

立山/府中」(2019年)

素材は本展のために募集して集めたもの。

 

人が使ったもの=素手で彫刻したものと想像すると、ただの石鹸ではない気がしてきた。

 

エントランスにはもうひと作品。「霧と山ーⅡ」(2019年)

 

こちらは中に入ることもできる。

 

2階の会場から見た様子。

 

会場内は撮影不可だったですが、鉄や石膏を素材とした立体作品を楽しませていただきました。

常設展の牛島憲之(遺族から100点ほどの寄贈を受けている)も素晴らしかったです。

おすすめの展覧会だと思います。

2020年3月1日まで。一般700円(ぐるっとパス利用可)

 

青木野枝の作品には5年前の越後妻有トリエンナーレでも接していました。

https://massneko.hatenablog.com/entry/2015/09/05/180000 

 

美術館建物前には、前方後円墳のような土盛りが。

 

一応見た東京都遺跡地図には無印なので人工物でしょうが、DNAが土を盛ってしまうのでしょうか。