墳丘からの眺め

舌状台地の先端で、祖先の人々に思いを馳せる・・・

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御岩神社・御岩山の三本杉 茨城県日立市入四間町

御岩神社は日立駅から車で30分弱の山の中にある。 

 

5月下旬の普通の土曜日だったが参拝客が多く、第2駐車場まで満車状態で驚いた。なんとか停め、境内へ向かって鳥居をくぐると、杉木立が広がっていた。

 

奥が深い境内。

 

詳細な御由緒。

 

御岩神社の公式サイトによると、御祭神は国之常立神、大国主神、伊邪那岐神、伊邪那美神、大山祗神他。

常陸國風土記(721年)に「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」と記載される古社で、縄文晩期の祭祀遺跡まであるとのこと。

中世には山岳信仰とともに神仏混淆の霊場に、江戸期には水戸藩の国峰となって徳川光圀も含め藩主代々が参拝したそう。古代信仰(古神道)と神仏習合が色濃く残る「神仏を祀る唯一の社」となっている。

http://www.oiwajinja.jp/jinjasyoukai.html

 

楼門に近づいていくと、その右手前に杉の巨木があった。

 

林野庁の「森の巨人たち100選」に選ばれている巨木(国有林からで関東では3ヶ所のみ)

http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/tokyo/morino/index.html

 

日立市教育委員会による解説板。上記林野庁のサイトには樹高50mとあるがこちらは39mとなっている。サイトでは100選のうちで枯死・倒伏が8ヶ所、2000年に選定されているが変化は避けられないのだろう。

茨城県指定文化財(天然記念物第44号)
昭和43年9月26日指定
御岩山の三本杉
この三本杉は、地上約3mのところから三本の幹に分かれ、それぞれが直立かつ均等に伸びています。
目通り幹囲は8.4m、樹高は39m、枝張りは東西南北へ7~8mで、市内最大、県内有数の全国的にもすぐれた杉です。三本杉の三幹は根元から一株が分かれたのか、三本の株が成長にしたがい根元で癒着したのかははっきりしません。
なお、三本杉には伝説があり、昔、この木の三叉のところに天狗が棲んでいて、近所の人々や御岩神社への参拝者に恐れられていたことから、「天狗杉」の異名を持ち、樹齢500年以上と推定されています。
日立市教育委員会

 

鑑賞地点が近いので、真上を見上げる形になる。他の杉と比べて大きさがどの程度違うのかはわからなかった。 

 

根元は三本が束になっていて大迫力。

 

天狗が棲んでいたと言われたあたり。

 

すぐ脇に仁王様のいる楼門がある。

 

くぐった先の杉木立。

 

途中左側にあった表参道登山口。 山の上の「かびれ神宮」への入口。片道60分とのことなので次の機会とした。

 

石段を上がると斎神社回向殿。

 

まずはこちらに参拝。 

 

さらにその左奥の御岩神社拝殿で参拝。

 

側面から。右奥が本殿。

 

すぐとなりに「姥神様」が。

 

こちらにも参拝。

 

その右奥に「裏参道」があった。

 

最初は山や岩が御神体だったのだろう。 機会を見つけて再訪・参拝したい。

 

神社の参拝路も周遊コースになっている。

 

帰路、少し明るめに加工して。

 

拝殿側からの楼門。手前の杉と被った左奥が三本杉だったか。

 

 

 門前にあった見事な屋根の民家。元は宿坊か。

 

こちらは、野にかえりつつある?