今回からは2024年2月に巡った、福岡県の宗像・福津の古墳シリーズです。
福津市の宮地嶽神社には、参拝可能な石室としては日本最大の全長(約24m。最大は陵墓指定の五条野丸山古墳)を持つ宮地嶽古墳があります。
不動明王が祀られている石室は普段は閉鎖されていますが、毎年1月・2月・7月の28日(初不動祭・ぜんざい祭・夏季大祭)に参拝できるとのことで、2月のその日に訪ねました。
福岡空港から宮地嶽神社までは車で45分ぐらい。参拝者用に広大な駐車場あり。
参道(男坂)の石段を上がって振り返って。
”光の道”として著名な撮影ポイント。
大きなパネルも置かれていました。2月下旬・10月下旬に見られるとのこと。
そこから左に折れて社殿方向。背後は宮地岳。
拝殿の注連縄は日本一のサイズだそう。
御祭神は息長足比売命(神功皇后)と勝村大神、勝頼大神。
Wikiiediaによれば、神社創建は神功皇后が渡韓した際に宮地岳の頂に祭壇を設けて祈願したのが始まりと伝わるとのことで、山頂には宮地嶽古宮の祠、日の出参拝所があるそうです。
拝殿前では梅が満開でした。
拝殿の右手から、奥宮への道を上がります。
その先には行列が!
係りの方に伺うと、ぜんざい祭りの列で、参拝は並ばなくても可能とのことで先へ進みました。
先頭まで200人位だったでしょうか。
特大の釜で、ぜんざいが出来上がりつつありました。
その背面側の拝殿が、石室を祀る不動神社。手前が東側。
石室内では、お祭りの際に地元の方々が入れ替わりでお祓いを受けられており、その合間に、余裕がある際に一般人でも入室が可能であるようでした。
大きな羨道には折りたたみ椅子が左に一列、右に2列で5,6席が置かれており、座って祈願できる形。
正面は祠で不動明王が安置されており、奥壁の様子はわからなかったですが、2m超の天井まで届く巨石の側壁が長く続いており、圧倒的でした。(撮影不可)
こちらは翌日の九州国立博物館で見た、宮地嶽古墳の副葬品。国宝です。
金銅装頭椎大刀(かぶつちのたち)は復元すると全長3mにもなるそうです。
副葬品の写真は神社のサイトでも見られます。
福津市のサイトによれば、墳丘は径約30mの円墳で、7世紀前半の築造とのこと。
不動神社の背後の墳丘。神社の床面レベルに石室入口があるので、斜面に築かれていることがわかります。
背面側から。
横から。
墳丘南裾には、ぜんざいを食べる場所が整備されていました。10時頃の様子。
このあと、新原奴山古墳群などを回って、14時半頃に再訪問すると、列は無くなっていて、美味しいぜんざいをありがたくいただきました!
2024年2月下旬訪問